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〇〇を知らないから、それをできない。

鑑定の現場でこういう話をよく聞きます。
 

たとえば。
「愛されたことがないから、
愛することができない」
「成功がどういうものかわからないから
成功することができない」
など。


これって、何かに対して
条件をつけているだけにすぎない。
なにかをするとき、条件づけをしていると
その条件が枷になって、行動しようと思えなくなってしまう。
逃げ道を作ることは大事だけど
それが枷になってしまっては、自分の行動を狭めてしまいます。


この段階で
「行動しないような理由を探して
自分が行動しないように仕向けている」
となるわけですが
こういっている本人は、もちろん
行動しない理由を探してそれを自分で
阻止しているなんて思いもしないわけですよ。


おそらく
「自分は行動したいが、〇〇がないから
行動できないだけ。(自分は悪くない)」
カッコのところが本音なわけですが
そこはある意味、仕方ないと思っている。
だって、自分は悪くないわけだし。


人間は、条件をつけて行動することが多いのかもしれません。
〇〇だから△△できない。

でも、ちょっとだけ思い出してほしいのですが
自分が本当にやりたいことに
条件つけていますか? って話。


推しがいたとしましょう。
推しを応援していることに条件をつけていますか?
千疋屋でマンゴーパフェを食べたとしましょう。
マンゴーパフェを食べることに条件をつけていますか?

おそらく、多くの場合
・推しが好きだから応援している。
・マンゴーパフェが食べたいから食べた。
だけなのではないでしょうか?
※マンゴーの旬が夏だからなどの条件は除きます。


推しとの関係が
好きだからだけではなく
別のもの(たとえばつき合いたいとか)になったら
「推しを私だけのものにしたい」から派生して
「私は特別な存在」とか「ほかの推し活メンバーより一歩リード」とか
そこには、おそらく「推しが好き以外」の条件がつきます。

さらにその先には、たぶん本人は無自覚なんだろうけど
「推しと特別な関係の自分は、世の中的に特別な存在」
「推しを通して、自分の承認欲求を満たす」
など、好き以外の部分が独り歩きしてきます。

推しを通して自分の承認欲求を満たすために
さまざまな条件をつけて、推し活を始めたら
いろいろなことがこじれてきます。
※この例もたくさん見てきました。


なにかを使って、自分の欲求を満たそうとするとき
人間関係がこじれたり
楽しかったはずのものが楽しくなくなって来たりする。
※この例もたくさん見てきました。


単純に、なんの意図も持たず
楽しい楽しいと始めたことって、長く続くし
それが苦労を伴うものだとしても
それを苦労と思うことが少ないと思うんです。

自分がやりたいと思ったことって、苦労を苦労と思わないでしょ?

勉強するって大変だと思うのですが
自分が興味のある勉強は、たとえ寝なくても
本を読み続けたり、調べ続けたりできるんじゃないかな?

たとえば。
京大に入りたいとします。
「京大ってなんかスゲー。そこにいってみたい」とか
「物理研究室の〇〇先生の授業を受けたい」とか
「京都が好きだから京大にいきたい」などが
大部分を占めたとしたら、猛勉は苦しいかもしれませんが
勉強は続くと思います。
※実際にこういう方を何人も知っています。


大好きなことを通して

他者を出し抜きたいとか
承認欲求を満たしたいとか
思ってしまうことは、多くの方がやってしまうことかもしれませんが

(人間だもの)
出し抜きとか承認欲求って
誰かや何かを使わなくても満たされるものだと思うんです。


自分が条件をつけて、何かをしようと思ったら
ちょっと歩みを止めて
「今、自分が欲しいのはなに? 推しが好きな気持ち?
誰かを出し抜きたい気持ち? 承認欲求を満たしたいだけ?」
と冷静になってみるといいんじゃないかな?


推しが好きな気持ちだったら
一度、条件を取り外して好きな気持ちに素直になる。

誰かを出し抜きたいならば、推しは使わず一歩リードする。

承認欲求を満たしたいだけなら、推しを使わない方法で満たす。

自分が何をしたいか? を見極めることで
推しがらみのトラブルを避けることができます。


条件をつけると、自分にとって大事で
大好きなものが大嫌いになってしまう可能性が出てきます。
あなたにとって大事なモノを大好きでいるためにも
守りたいものを守り続けていくために
条件をつけていないか? に気をつけていきましょう。


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「バカとブスほど東大にいけ」といった人もいますが
(今回の話とはちょっとズレるから深堀しない)
ブランド力がすごい学校に入るには
凄い努力が必要で、そこに
「高学歴 → 大手企業就職 → 将来安泰」などの
図式があったとしても、明確なゴール設定をしている場合は
ある程度の条件があっても仕方ないと思います。

自分が設定したゴールの先にある未来に目を向けている人は
条件に押しつぶされません。

明確なゴール設定の先にある未来に目を向けている人は
自分軸がしっかりしているので
他者からの称賛に一喜一憂しませんから
誰かともめたり、ひがんだりしないんじゃないかな
と思います。