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涙ながらに謝罪も…「牛虐待動画」元農場従業員の被告初公判 検察は「罰金20万円」求刑

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大田市の農場で、牛に暴行を加え虐待したとして動物愛護法違反の罪に問われているフィリピン国籍の元従業員の初公判が、4日、松江地裁で開かれ、検察は罰金20万円を求刑しました。

 

 動物愛護法違反の罪に問われているのは、大田市の農場の元従業員の被告の男(26)です。

 

 被告の男は、今年6月、当時働いていた大田市内の農場で、飼育されていた牛に殴る、蹴るなど暴行を加えて虐待し、その様子を撮影した動画をSNSで公開していました。 4日開かれた初公判で、被告は「間違いありません、申し訳ありませんでした」と起訴内容を認めて謝罪したうえで、「担当していた牛が出産を終えた直後で気性が荒くなっていて、何度も蹴られ、我慢できなくなって、暴行を加えてしまった」と涙ながらに動機を説明しました。

 

 これに対し、検察は、牛への暴行は極めて身勝手な行動だとしたうえで、SNSで動画が拡散したことは模倣を助長しかねなかったなどと指摘、罰金20万円を求刑しました。 一方、弁護側は、被告が収入の大半を母国の家族への仕送りに充てているなか、今回の事件で農場を解雇され、無職になるなど、すで社会的制裁を受けているとして、執行猶予付きの判決を求めています。 判決は9月22日に言い渡されます。