「生かしてあげて…」
老いることも許されず、ずっと純潔を守り生き続けることを強いられる少女たちを解放してあげてと懇願するリリー(鞘師里保)のワンシーンが強く心に焼き付いている
ラストシーンで自ら何度も何度も胸に剣を刺して絶叫するリリーの姿は哀しく、痛々しく、見ていて辛かった
ミュージカル「LILIUM~リリウム 少女純潔歌劇」のテーマである「永遠など存在しない」ということ
アイドルに「純潔」や「処女性」を追い求めてるアイドルヲタクには救いのない物語
「永遠」なんてものは存在しない
そんなのわかっちゃいるけど、
俺(たち)はアイドルに永遠を探し求めている
それが儚い夢だとわかっていても、アイドルを応援することでその瞬間、瞬間に永遠を見出だす
その永遠が一瞬であるからこそ美しくも儚く、愛してやまないのである
やがてその関係に終焉がやってくるとわかっていても
また、見つかった、 何が、 永遠が、 海と溶け合う太陽が。
ランボー「永遠」より(小林秀雄 訳)
追記
昨日から全ての音をシャットダウンし、このミュージカルのサウンドトラックをずっと繰り返し聴いている
鞘師里保を応援している自分としては、小田ちゃんの歌う「Forget-me-not~私を忘れないで~」の素晴らしい出来に嫉妬していることをここに書き記しておく
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