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彼女はなぜ、天下に君臨できたのか──?



■製作
中国(2015)
監督:ガオ・イージュン


■主な出演
ファン・ビンビン、チャン・フォンイー、チャン・チュンニン、チャン・ティン、キャシー・チャウ


■あらすじ
唐朝第2代皇帝・李世民(り せいみん)の治世。その後宮に美しく天真爛漫な少女・武如意(ぶ にょい)が入宮する。まだ見ぬ皇帝に焦がれ、期待に胸を膨らませる如意を待ち受けていたのは、厳しい掟の中で権力争いを繰り広げる妃嬪たちだつた。純真な心と勇気を兼ね備えた如意は、親友・徐慧(じょ けい)と力を合わせ、野望と思惑が渦巻く後宮で生き抜く覚悟を決める。やがて李世民から媚娘(びじょう)という名を授かり、その寵愛を一身に受けた彼女は、さらなる巨大な陰謀と李家の帝位争いに巻き込まれていく。


■感想
全82話中、やっと45話が終わったところ。DVDによるとココで一区切りという感じなので、感想も一区切りして勝手に前編としています。


そもそも本作鑑賞に至ったのは、私が好きな台湾女優チャン・チュンニンが出ているから!バッチリすぎるアイメイクは正直、微妙なとこなんだけど、出番が多くて満足!


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控えめな女性、徐慧。

チャン・チュンニンは、武如意の親友・徐慧役。賢く謙虚で、人一倍、李世民を愛していながら思う通りには愛されないというちょっと可哀想な地味キャラを演じている。


徐慧は実在した人物だが、おそらく武如意の親友ではなく単なる李世民の側室の1人にすぎなかっただろう。しかも、そこそこ出世しているので実際はそこそこ愛されていたのではないかと思う。なお、ドラマだと45話で既に「賢妃」だが、実際はそれよりも下位の「充容(嬪)」止まりだった。追贈されて「賢妃」になったようである。


とにかくあまりにも長いので、挫折しちゃうかもと毎回思いながら観ていたが、今の所、中だるみもせず楽しめている。


後宮モノなのでドロドロは必須だけれど、やっぱり豪華絢爛で美しいのがいいのかな〜。


楽しさ①…髪型を見ているだけでも楽しい。
誰1人として同じ髪型の人がいないのがすごい。それだけお金もかけているし、手間暇もかかっているんだな〜と惚れ惚れ。


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さすがに少女役というのはビミョーだったが、やはり綺麗なファン・ビンビン。武如意1人でも髪型色々!どうやって結ってるんだろう?という疑問もあり、毎回しみじみ観ている。


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楽しさ②…他のドラマでおなじみの俳優がわんさか出演。
やっぱり「初めて見る…」という俳優より「この人知ってる!」という俳優のほうが観ていてテンション上がる。こんな役もやるんだぁ〜という発見があるから…かな?


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楽しさ③…ドロドロはなんだかんだで面白い。
女もドロドロ、男もドロドロ。だけど面白い。韓国ドラマのように恨みつらみがない分、サッパリしていると私は思うのだが…。


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男も女も火花バチバチ。
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楽しさ④…歴史の勉強になる。
ドラマなので脚色は大いにあるが、それでも歴史の勉強にはなる。歴史を知ることはやっぱり楽しい。過去があってこその今なので。


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日本の俳優が日本人として登場!


この物部天守という人は知らんかったけど、この人を検索すると「物部尾興(もののべの おこし)という人物にたどり着く。実在したのか、あくまでもモデルなのかは不明だが、天才的な棋士という役。


この人が出てきたおかげで、当時、日本が中国(唐)から「東瀛(とうえい)」と呼ばれていることが分かった。「倭」じゃなかったんだ!と新たな発見があるのが面白い!


残る後半も楽しみです。


ちなみに、6月1日からBSジャパン(テレ東系BSデジタル7ch)で再放送するそうなので、興味のある方は観てみてくださいね〜!






以下、後宮の位階(唐朝)覚書

四夫人(正一品)
貴妃、淑妃、徳妃、賢妃

九嬪(正二品)
昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充容、充媛

二十七世婦(正三品〜正五品)
婕妤、美人、才人

八十一御妻(正六品〜正八品)
宝林、御女、采女

それ以下…女官
六尚…尚宮(総務)・尚儀(礼楽)・尚服(衣服)・尚食(食事)・尚寝(居住空間)・尚功(工芸)
宮正…後宮内の不正取り締まり


古代中国と深い縁がありながら、中宮、女御、更衣など独自の身分制度を作り上げていった日本の後宮とは違い、朝鮮の後宮がいかに中国に影響されて作られていたのかがわかってちょっとスッキリ。


また、漢から清までそれほど称号に変化がないというのも興味深い。