レコ発ツアー6日目 | 短篇集

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新潟県は中越地方、人口四千の港町・出雲崎町出身のシンガーソングライター「Mondeo」のブログ。
自身の日々の活動などを発信していきます。


こんばんは、Mondeoです。
今回は沖縄県での最後を飾る6日目のライブのレポートをしていきます。


4/14(土)レコ発ツアー6日目
沖縄県 那覇市 fanfare


この日は国際通りにほど近い「ファンファーレ」さんというライブbarでのライブでした。

この日はちゃんと場所を把握して、余裕しゃくしゃくで会場入りしました。

沖縄の街が見える大きな窓とお洒落な内装がとても居心地良くて、マスターの米田さんはとても物腰柔らかな方で、前日の「ShoSa bar」とは雰囲気の180度違うお店にまた違った高揚感が溢れました。

僕を含めてこの日の出演者は4組。
リハーサルもつつがなく終わり、皆さんで談笑しながら19:30にオープン。

以前、番外編の時にお話した僕の先生がこの日やって来て、僕の出番は最後だと伝えると「そば食べてからまた来るさ~」と言って一旦、夜のネオン街へ消えて行きました。
(ちなみに沖縄でそばと言うと僕らが思う茶色い「蕎麦」ではなく、僕らでいうところのラーメンのような存在の「沖縄そば」を指します)



そして20:00にイベントがスタート。

最初の演者さんは「ナカソネフミヨBAND」さん。

アコギ&ボーカル、エレキギター、ピアノという編成の3ピースで、ピアノ担当がこのライブbarのマスターである米田さん。

ボーカルのナカソネフミヨさんの流麗なウィスパーボイスの歌に合わせ、とってもお洒落なエレキギターのメロディーラインとそれに乗って紡がれるピアノの音色。

そしてMCまでウィスパーしちゃってるかの如く「もうちょっと声張って!」と言ってしまいそうなくらい今にも消え入りそうなナカソネフミヨさんのお喋りが良い味を出してました。

本当に前日の騒ぎが嘘であるかのようなライブだなぁと感じてしまいました。



続いて2番手は「ゴヤトーン」さん。

この方も普段はバンドでやっているそうですが、今回都合が合わずに初めてソロでの出演となったそうです。

エレキギターをガンガンに歪ませて様々な残響を作り、挙げ句ギターさえ手放しエフェクターをいじり倒す。
僕は詳しくないので良く分からないのですが、「シューゲイザー」というジャンルのようです。

こういったノイズ系の音楽は過去にも見たり聴いたりしたことはありますが、ソロでやる人はなかなか見たことがないのでとても興味深かったです。

最初は耳をつんざくような歪んだギターの音がだんだん慣れてきてすっと体に染み渡り、やがて快感に変わっていく。
とても不思議です。



3番手は「じゃぱな」さん。

この方はラップをやる方で、ラップと一言で言っても所謂カッコいい感じのラップではなく、かなり脱力系。

お笑いの要素もふんだんに織り交ぜつつも、決してネタに走っているわけでもなく、普段の生活の中にある何気ない疑問や自分の願望などをすごく赤裸々なリリックで表現しています。

そしてジャパネットたかたのパロディを用いてグッズを買ってもらう方向へ誘導します(笑)

最後の曲の途中で、スタート前にそばを食べに行った先生とお連れ様が店に現れでっかい声で乱入してきたので、じゃぱなさんを驚かせてしまいました。
じゃぱなさん、すみませんでした(泣)



そして僭越ながらトリを僕が務めさせて頂きました。
セットリストをご紹介します。



1.未来で待て
2.新潟慕情
3.咆哮
4.越後道中・味探訪
5.用途



先生には以前お会いした時にCDを差し上げたのですが、生のライブを見てもらうのは初めてだったので、緊張もありましたが「良いとこ見せたい」っていうのが一番あったので、精一杯のライブをしたつもりです。

加えて、先生が連れて来てくれた方というのが、以前お話した10年以上前に沖縄を訪れた際に先生の先輩が暮らしているという沖縄本島の西部に位置する慶良間諸島の島々のひとつ「慶留間島(げるまじま)」に連れて行ってくれた時にお会いして一泊させて頂いた方で、僕は良く覚えていたのですがその方も覚えてくれていて、この方とも10年以上ぶりに再会を果たすことが出来たのです。

まさか沖縄滞在中に学生時代にお世話になった人たち、それも2人にも会えるとは思っていなかったので、とても嬉しく、また僕のライブを見ていたく感動してくれました。


ライブ終了後はお世話になった先生2人に囲まれ、酒を交わしました。

僕としては先生と酒を交わせる年齢になって、美味い島酒を飲みながら語り合えるのが何よりも嬉しかった。


ライブ前からすでにお酒を飲んで出来上がっていた先生はさらに調子を良くし「俺も歌うさ~‼」と意気揚々とステージへ出て行って、そのへんの物を叩きながら「イイネー!イイネー!」とお客さんなのに完全に彼の独壇場。

見かねた出演者の皆様がその音にもなっていない先生の歌に各々の楽器で音を入れてくれ、最終的に何だかちょっと面白いジャムセッションみたいになりました(笑)



散々騒ぎ沢山ご馳走してくれた後に先生たちは帰り、出演者の皆さんも各々帰って行きました。

その後入って来た一般のお客さんにも歌を聴いてもらおうと思いギターを持ったのですが、べろべろに酔っぱらってろれつは回らないわギターの弦は切るわで散々な演奏を聴かせてしまいました(笑)

結局、どうやって帰ったかも何時に寝たのかも分からぬまま、この日はいつの間にか終わっていました。

お世話になったファンファーレさん、マスターの米田さん、対バンの皆様、お客様、ありがとうございました!