志賀島に眠る金印を、あなたにも見せたいィィィ!
はい、そんなこんなアナコンダでモラル、所用で急遽、地元の博多に帰ってきました。
福岡空港に着いてから、地下鉄で天神っちゅー繁華街まで出まして、そこから西鉄電車に乗り換えて数駅行ったところにアタスの実家がございます。
天神といえば、河童の噴水。
コイツが、定期的に音楽とともに水を噴射するんですけど、アレなんですよね、地元民が福岡初来訪の人を連れてここに来ると、その噴射を見せたくてしばらく待つんだけど、全然噴射しねえなってなって、「まあそこまで大したもんじゃないから…」とお茶を濁して立ち去るっていう、河童の噴水あるあるね。
え?何言ってるかわからないですか?今頃、博多は大爆笑ですよ。
まあ、それはさておき、まずは実家に帰りまして。
よく、「久々に実家に帰ったら自分の部屋がなくなっててさ~」みたいな嘆きを聞きますが、ウチの場合は十二年前に僕が上京してから、何も変わらない状態で部屋がキープされています。
ありがたいっちゃありがたい話なんだけど、「アレ…俺、失踪した息子か何かかな?」なんて思わなくもありません。
部屋を漁ったら、まあ、昔のものが出てくる出てくる。
僕が高校二年生の時の、演劇大会のパンフレットですね。
ウチは弱小の演劇部で、しかも大会前にさらに部員が減ったりしてね、あの時は悔しかったなあ。
ちなみに、僕のソウルメイト、椎木樹人くん(万能グローブガラパゴスダイナモス主宰)の学校も同じ地区で、彼が脚本と演出をした公演の情報も、このパンフに入っています。
そんな感じで一通り部屋を物色しまして、さて、せっかくだし、どこかに出かけようかな、と思い立ったのですが…。
行くところがねえ。
アレなんです。
福岡って本当に住みよいし、食べ物も美味しいんですけど、なんつーかこう、「里帰りした感」がゼロなんです、マジで。
それなりに都会なもんで、「昔泳いだ滝に行こう!」とか思っても、そんな滝ないし。
家で風鈴の音を聞きながら団扇をあおいで…なんてやろうにも、実家マンションの六階だし、家の前は大通りだし。
一人っ子の核家族で会う兄弟や祖父母もいないし、観光名所があるかっていうと別にそれも…
いや。
ごまかすのはやめよう。
正直に認めようじゃないか。
僕には、地元の友達がほとんどいない。
深呼吸して、もう一度。
僕には、地元の友達がほとんどいない。
♪ハァ~!
テレビもある!
ラジオもある!
でも友達がいねえ!!
歌にしてみたら何かしらポップになるかなと思いましたが、ますます気持ちが暗くなりました。
いや、分かってた。
分かってたよそんなことは、最初から。
目立たないヤツだったもんね君、高校時代ね。
体育の授業で野球やってて、君が普通のフライを捕ったら、オーッって歓声が起きたもんね。
だから、色んなことはさておき、街へ繰り出す!!
…その結果。
完全に東京でも手に入るものをGET。
ずっと欲しかったやつだし、後悔はしていません。
とりあえず、今度モラルに東京で会った人は、「おしゃれな時計してるね!!」と褒めてください。