ひとまずまだ、私のダイエットは続いている。

前回の記事で「全体的に妥協する」と宣言した通り、基本的に悪魔の誘惑には抗わず、従っていくstyleだ。

 

 

これは先日、ずっと気になっていた甘味処に行った時の一枚。

それはそれは、幸せな時間であった。

 

しかし、である。

よくこの写真を見て欲しい。

色とりどりの華やかなスイーツが取り揃えられている中、私が黒ゴマおはぎひとつで我慢しているのがお分かりだろうか。

(画面手前側の小皿は、コーヒー用の砂糖)

 

私だって、私なりに闘っているのだ。

 

別のある日には、どうしても巨大なステーキを焼きたいという衝動に駆られた。

一体、「ダイエット中でも食べていいステーキ」など存在するのだろうか・・・私は今までの人生で得た知識を、フルに使って考えてみた。

 

突然だが、私はグルメ漫画が好きだ。

有名な作品は、大抵読んでいると自負している。

そんな私が思うグルメ漫画あるあるとして、「固い赤身肉を柔らかくしがち」というものがある。

 

これだ!と私は思った。

比較的ヘルシーな赤身肉を選んで、料理のマジックで柔らかくすればいいのだ・・・!

そして私、シャリアピンステーキという、これまた料理漫画では大抵出てくる、玉ねぎの力で肉を柔らかくするステーキを焼いてみることにした。

 

 

 

どーーーん!!

正式な工程をいくつか端折っているので若干仕上がりは違うが、モラル風シャリアピンステーキ、堂々の降臨だぁ~~!!

そして、おっと、そこからカメラを少し引いてみるとぉ~?

 

 

なんとーっ!ワイン選手もいたぁ~~!!!

 

まあ、ワインまで飲んでしまったギルティはさておき、こんな感じで私は、自分の欲望と折り合いをつけながら、日々を送っている。

 

なのにっ・・・変わらないっ・・・モラルの体重っ・・・。

減っては増える、無限振り子っ・・・。

ざわ・・・ざわ・・・。

 

いくらおはぎを食べたり、ステーキを食べたりしていると言っても、今までの私の生活に比べてみれば、天と地ほどのストイックな毎日を送っているというのに。

もうちょっと、数字の方も応えてくれたっていいじゃないか。

 

もう、やめるか・・・?

ダイエット・・・。

そんな選択肢も、正直頭の中にちらついてきた。

 

しかし、である。

そんな私を見かねてか、一人の男が「俺も、そのダイエット乗っかりますよ」と、堂々の名乗りを上げたのだ。

 

 

「劇団晴天」主宰・大石晟雄(通称:アキオ)である。

 

アキオは、脚本家・演出家という私の同業者であり、同じ劇場で働く後輩でもあり、そして何の因果か、ご近所さんでもある。

私も33歳になり、なかなかに「仲良し」と呼べる20代が減ってきているのだが、アキオはそんな私にも無邪気に接してくれる、優しい男だ。

私は彼を、目に入れても痛くないくらい可愛い後輩だと思っている。

 

だが、「無邪気」とは、「厚かましい」と紙一重のところに存在している。

 

私は彼と初めて酒を飲んだ時、「ちょっとそれいいスか」と、ポテチのような感覚でアジフライを一匹まるごと奪われたことを、いまだに根に持っている。

 

そんなアキオが、FitBoxingをやりに、私の家にやってきた。

 

ソフトを立ち上げるなり、

「あー、この曲知らねえなあ~」

「左右交互にやるの、心折れますね~」

などと、早速グチグチうるさいアキオ。

アキオはとにかく、思ったことを口に出さずにはいられないのだ。

ただ、そんなところが可愛いのもまた事実で、私の心はいつも、彼に乱されっぱなしである。

 

 

FITBOXING初体験ながら、最高難易度のコースに果敢に挑んでいくアキオ。

さすが運動部育ちなだけあって、飲み込みが早い。

 

そしてアキオも、私の写真を撮ってくれたのだが・・・。

 

 

 

言っておくが、首から上の部分は、私がトリミングで切り落としたわけではない。

そもそもアキオが、こう撮影した写真なのだ。

何と、悪意のある画角だろう。

 

しかし、私が目を逸らすべきではない現実がそこにはあった。

このお腹を、このお腹を必ず引っ込めてみせるのだ・・・!

 

そうこう二人で身体を動かしているうちに、我々はあっという間に汗だくになった。

ちなみにこのソフト、ジョイコンと呼ばれるコントローラーが2セットあれば、二人で対戦も出来るのだが、残念ながら私は1セットしか持っておらず、二人で交互にプレイしていくスタイルに。

アキオはそのことをいたく残念がり、「俺、switch持ってないけどジョイコン1セット買っちゃおうかな~」と言っていた。

しかし、彼の腹は分かっている。

「じゃあ、俺がもう1セット買うよ~」と、私が言い出すのを待っているのである。

 

だが、「その手には乗るまいぞ!」と思うと同時に、「アキオのためなら買ってもいいかな・・・」と思う自分もいたりして、やはり私の心は、彼に乱されるのであった。

 

なんにせよ、こうしてここに、とても心強い二人目の戦士・アキオが誕生した。

今後、私が彼と大喧嘩しない限りこのブログの準レギュラーとなっていくだろう。

 

ますます加速していく純文学系☆ダイエットブログ、次回もどうぞ、ご期待あれ!!