年明け以来のブログ更新だ。

前回の更新から、世界は180度変わってしまった。

言うまでもなく、新型コロナウイルスの件だ。

 

この数か月間、ブログに何を書くべきか、ずっと悩んでいた。

いやまあ、別に元から大層なことを書いているわけではないのだけどさ。

今までみたいにポップな気持ちだけでブログを書こうと思うと、それはもうウソになっちゃうし、かといって、今の不安や孤独をそのまま書くのもどうなのよ、みたいなことを、毎日グルグル考えていた。

多分、皆そうだよね。

 

正直もう、世の中が元に戻るまでブログ書くのはやめるかー、なんて思ったこともあった。

けど、やっぱり、モノカキの端くれとして、今の自分の脳味噌の中を、ちゃんと綴った方がいいんだろうなと。誰かのためとかじゃなくて、自分のために。

それは必ずしも、「変わってしまったこの世界」についての所見を述べるとかそういうことじゃなく、ただ何を書くにしても、そこには、今の自分の深層心理だったり言葉選びだったりがおのずと反映されるはずで、そういう意味で、内容が何であれ、とにかく文字にしていくことに意味があるんじゃないかなあ、なんて考えたりして。

 

だから、今までのブログとは、ちょっと毛色が違うものになるかもしれないし、自分でも正解がよく分かっていないのだけど、とにかく今は、パッケージングみたいなものに拘らず、探り探り何かしら更新していきたいと思う。

 

つーことで、前置きが長くなったけど、今日は、どうしようかな。

自分の芸名について書いたりしてみますか。

 

僕が自分に「モラル」という芸名を付けたのは、かれこれ十年以上前、劇団を旗揚げた時のことだ。

名前に込めた思いみたいなものは色々あって、それは一言では言えないのだけど、「とにかく目立ちたい」というシンプルな狙いがあったことは否めない。

 

僕は小学校・中学校・高校と、まあどこに行っても目立たないタイプだったし、「名前をなかなか覚えてもらえないヤツ」の典型だった。

だから、自分にとって、「とにかく目立つ」ということはメチャクチャ大事なテーマだったのだ。

 

そんなバックボーンもあって、僕は自分に芸名をつけて以降、本名じゃないとどうしようもない場合(家を借りたりとか)以外は、なるべく芸名を押し通すよう心がけた。

演劇とは全く関係ないバイト先でも、「俺のことはモラルって呼んでください!」とか言ってたりした。

 

恥ずかしかった出来事は、山ほどある。

友人の結婚披露宴の映像で、出席者の名前がダーッと流れた時に「モラル」という名前が映って、場内がざわついたり(自分で、その表記にしてくれって頼んだんだけど)。

芝居を観に行って、受付で「モラルです」と名乗ったら、予約漏れしていたみたいで、受付の方に「モラル・・・?」と聞き返されたり(自分で、その名前で予約したんだけど)。

 

また、対外的なことだけじゃなくって、自分の内面的な話としても、筆がノッてるときは「俺、モラル!」っていう気持ちになるんだけど、スランプみたいな時は、「何がモラルだよ・・・」と自分がつけた名前に落ち込んだりもする。

今までもそうだったし、きっとこれからもそうなのだろう。

 

けど同時に、お会いした人に名前を忘れられる、ということは殆どなくなった。

これは僕の人生において、劇的な出来事だ。

 

やっぱり、何かを得るためには、何かを捧げなきゃいけないんじゃないかなと思う。

今、僕が本名で呼ばれることは、日常の中でほとんどない。

そのことを、寂しいなと思う瞬間がないわけでもないけれど(勿論、本名にはメチャクチャ愛着あるし)、それ以上に、この芸名と二人三脚で十年以上やってきたんだなあ、という感慨の方が強い。

本名は、家族が呼んでくれれば、それでいいや。

 

 

うーん。しかし何で今私は、こんな話をしているのでしょうか。

自分でもよく分からない。

けど、とにもかくにも、しばらくはふと書きたくなったことを、そのまま綴っていこうと思います。

後から振り返れば、何かしら今の自分の気持ちが分かったりするのかもしれないし。

では、また!!