非常に残念なニュースが飛び込んできました。
タイプAパビリオンを諦める国が出てきたんです。
なんで?
なんでやめるの?
だって、スロベニアもすでにパビリオンデザインは終わっていたんですよ。
とっくに。
諦めるなよ、スロベニア。
おおーいいじゃん、華奢なフレームの中に木箱があって、その木箱の上に植栽がある。
これは、木造大リングの上から見た風景ですかね。
植栽は草花ではなく、人の背丈をゆうに超える樹木を想定しています。
木箱の外側は、細いフレームのジャングルジムみたいなガラス張りのスロープになっており、そこを歩きながら展示をみるという構成。
細いフレームだけのガラス張り空間は、さまざまなグラフィックで彩られており、
ちょうどこのまま東京の原宿とかに建っててもいいんじゃない?というオシャレさ。
とりあえず、万博一のオシャレ館、それがスロベニア館ですよ。
そしてですね、オシャレに尖がってるだけじゃない。
日本とリンク、木造リングとリンクするカタチとコンセプトなんです。
スロベニアも樹の国ですよ、そして木組みと足場システムで作りますよと書いてる。
つまり、会場の木造リングが太い木の格子状の構成だから、
スロベニアは、同じ格子でももっと細いものにして、格子の世界を連続させる。
そして、屋根の上の植栽はリングからも見てほしい!というそういう考えです。
なんちゅう、奥ゆかしさなんでしょうか!
そして、建築が可愛い。
それは、そうでしょう。
スロベニアってこういう国ですから
きゃーなにこれー
カ、カ、カリオストロ公国?
クラリス・ド・カリオストロ?
まんま、そうじゃん!
「どっちにつく?」
「オンナ!」
「だろうな!」
です。
なので、私もスロベニア側に付きたいと思います。
スロベニアはどこにあるかというと、オーストリアの南、イタリアの東。
戦後はユーゴスラビアの構成国のひとつでしたが、1991年に独立しています。
こんな国旗
この紋章が、スロベニアを表現しているのですが、山と川とアドリア海です。
3つの星はツェリエ伯爵家だそうです。
この辺の感覚は日本人にはよくわからないんですが、伯爵家の家紋を国旗に使っているということで、いわば徳川王国とか豊臣王国みたいなものを現代まで国家のアイデンティティとしてしょってるということなんですね。
人口は約200万人です。
大きさは長野県くらいでしょうかね。
人口も同規模です。
つまり、長野県と同じような小さな国が万博で独自パビリオンをやろうとしてくれていた。
にもかかわらず、断念させた。
そういう状況なんです。
ドバイではこんな意欲的なパビリオンを作成していたのに。
やはり、木を活かしていた。
ドバイでは巨大なザルのような屋根を浮かしてその下を緑化しています。
非常に意欲的ですね。
そういう意味では、今回のスロベニア館は明らかに日本のことを研究してきている。
うまく敷地の斜めのラインを使って雁行するようにデザインしていますね。
そして!これが極めつけ。
詳細設計も終わってる。
本当に建設用足場を想定して考えてある。
これは!軽い。
建築構造も軽いだけでなく、設計図さえあれば日本側で準備が可能。
そして!大阪万博の問題をよく理解している!
地下、掘っていない!!
偉い!地下掘ったらアウト!ということを抑えている。
なら、イケるやん、
なんでスロベニアはここまで出来ているのに独自パビリオンを辞退なん?
大変不思議です、というか、もったいない。
これは建てたほうがいい。
スロベニアの建築家がパビリオンのコンセプトについて語っています。
https://www.rtvslo.si/kultura/intervju/expo-2025-gradbene-odre-najamemo-rastline-peljemo/675968
それはそうと、大阪万博を政府が支援!お金も2400億円!全国で盛り上げよう!とか言う割には、各国パビリオンの報道や解説が一切ないのはどういうわけなんでしょうね。
なんだか、私だけみたいですよ、大阪万博パビリオンの応援してんの。
つづく