『映画脚本100のダメ出し』で、複数回タイトルが出てきた未見の作品をとにかく観てみることにした。

 

「序盤何が起こっているのかわかりにくくて理解すると名作」というのが、古典には多い気がする。

たぶん僕ら観客の「我慢強さ」や「理解力」が時代を追うごとにどんどん下がってきているんだと思う。

今は、さっと入っていける作品が、売れる。

 

アニメに何か弊害があるとしたら、それは「子どもっぽい」ところじゃなくて、「楽すぎる」ところだ。

基本、エネルギーを使わない。

背もたれに寄りかかって観られる。

 

『カサブランカ』は、実際観てみたら、世間で言われている通り、名作だった。

知人にも薦めたい。

でも、序盤から惹き込まれたわけじゃなかった。

 

「今」、カサブランカの企画書を提出しても、10ページも読まれないで捨てられる気がする。

それでもカサブランカを観るべき理由はたくさんあると思う。

 

 

mv.7