この世界、「趣味でやっています」と公言する勇気のある人は少ないです。
みんなビッグな俳優になってギャラで食べていきたいと思っているようです。
知人からの舞台のお知らせは年間200通こえる。素晴らしいことだけど正直「面白そうな感じがしないのでその日空いてようが行きたくありません」という時、みんなどうしてるんだろう?
— 辻 明佳 (@bacchus_haruka) 2017年9月20日
何度か観たことある団体さんは「どうしても好みに合わなくて……」て言えるけど、チラシですでに地雷っぽい時とか
知人たちからひっきりなしに届く告知をどうするか。
演劇の世界にいると、この問題には誰もがぶつかると思います。
①長く続けていきたいなら、
どんなにつまんなそうでもバンバン観に行って、肯定的な感想(大ウソはダメ)をSNSに投稿してください。
自分が出演する時の告知とお礼は心を込めて丁寧に。
②短命で終わる覚悟があるなら、
付き合いの観劇に使っているお金と時間は全部トップクラスの作品を観るのに回してください。
まだ行ったことのない大劇場のチケットを買ったり、GEOで古典の名画を借りたりしてください。
ちょっと悪意が入ってしまいましたが、①は決して悪いことではありません。
続けることで出る芽もあります。
②みたいなことをしようとすると大体鼻で笑われるし、友達やファンをたくさん抱えていないと中堅以上のカンパニーではなかなか使ってもらえません。
どういう生き方をしたいか、ですね。
一口に「演劇で生きていく」と言ってもいろいろあるわけです。
カヌーイストの野田知佑さんは、『ナイル川を下ってみないか』という本の中で、表題の冒険を若い人に呼びかけて、「多分、君は死ぬだろうが、それは青年にとって悪い死に方ではない」と言っています。
僕は野田さんのような立派な人物ではありませんが気持ちはそんな感じです。
誰か②みたいな生き方をしてみませんか。
何かしら力を貸しますよ。