「わしのメガネ知らんか?」おじいさんは家族みんなに声をかけるが誰も在り処がわからない。一家総出で探しても見つからない。
困ったおじいさんは探偵にメガネ探しを依頼する。持ち前の推理力を駆使して家の中を探す探偵だったが、どうしてもメガネを見つけられず、探偵は『L』と名乗る男を助っ人に呼ぶ。
『L』は犠牲もいとわない過激な方法でメガネを探すが、それでも見つけられず、次にサイコメトラーに助けを求める。
そのサイコメトラーも結局メガネを見つけられず、その後も数珠繋ぎに次々といろんな人物が家に来てはメガネを探す。奇術師、いたこ、フリーメイソン、名犬ラッシー、生協、時をかける少女。挙句の果てには『スベテヲツカサドリシモノ』という謎の光の物体まで現れて・・・。
どんどん筆が走り、著者が当初用意していた「わし裸眼じゃった」というオチじゃ終われなくなるほどエスカレートしていくメガネ探し。果たしてその結末は?