元アイドルグループ「ボーイスカッシュ」のリーダー、森崎潤吉84歳。
グループ解散から45年が経ち、顔はシワだらけで、毛髪も薄くなり、腰も曲がってしまったが、それでもアイドルを貫き通している。
自分のことを「僕」、女性のことを「女子」と呼び、鮮やかなブルーのシャツと白の短パンを身に纏い、何かにつけてウインクする。周囲から変な目で見られてもおかまいなし。
そんな潤吉だったが、さすがに歳には勝てず、老人ホームに入居することになる。しかし変わり者の潤吉は、周囲と馴染めず孤立してしまう。
そんな中、唯一声をかけてきたのは、意外な人物、元ライバルグループ「ダンシンGOOD」のリーダー山中幸四郎82歳だった。
昔の名残りでいがみ合っていた2人だったが、徐々に打ち解け、ひょんなことからユニットを組んで老人ホームでコンサートを開くことに・・・。
自分を貫くことの尊さと美しさを描く。真のアイドルとは何か?究極の偶像がここにある。