16歳から40年間毎日休まず中華料理を作り続けた中華料理屋の店主野宮源蔵。
客が混み合うある日のお昼時、源蔵は突然中華鍋を振る手を止める。
「もう嫌じゃ!毎日毎日何のために生きとるんじゃ!」目に涙を浮かべながら叫び声を上げる。家族の制止を振り切り、源蔵は家を飛び出し、そしてそのまま帰ってくることはなかった。
数年後、残された家族はテレビのニュースで衝撃の映像を目にする。それは中東の紛争地帯で、テロ組織のリーダーとして群衆を率いる源蔵の姿だった・・・。
中華鍋からマシンガンに持ち替えた源蔵。一体彼に何があったのか?社会の抱える問題に真正面からぶつかった作品。