26歳のとき、

みんなが何をしていたのか

という26歳以外のひとには

興味がもてないような

思いつきの企画です。



本棚から

適当にピックアップしています。



太宰治は、

新聞社の入社試験に失敗し、

東京帝大が授業料未納で除籍です。

自殺未遂もやってます。

出だしから、ひでえ。



萩原朔太郎は、

慶應義塾に入学してます。

おそすぎる

このひとも中退ザンマイの

ひとです。やるもんです




正岡子規は、

大学を退学。

血痰が出てます。

着実に病んでいってます



村上春樹は、

やっと早稲田を卒業してます。

なんか大学出たり入ったりの

ひとばっか続いてますが




アルチュセールは、

二次大戦で動員され

捕虜となっていたんですが

解放されました。

おめでとう。

でも、二年後、

鬱が発症し病院へ




キルケゴールは、

愛の告白をしています。

告っています


スピード婚をするかと思いきや

成田婚もびっくりの

キルケサイドからの

婚約破棄一方通告。

どうしたいのか




デリダは、

結婚して、ジョイスを読んでいます。

アルジェリア戦争まであと一年。



レヴィナスも、

結婚。

五年後には捕虜収容所へ


ぶちこまれる。



ニーチェは、

教授に昇任。おお。

三ヵ月後には、

普仏戦争に動員。

偏頭痛まであと三年



蓮実重彦は、

博士課程に進学。

渡仏。



バフチンは、

ドストエフスキー論を

せっせと書いています。

あと二年するとニートになります



バルトは、

結核からサナトリウムへ。

療養生活に入ります。

読書三昧の毎日。

カードにメモをとりながら、

バルト・データベース補完計画始動。

気がつけば、6年も療養していました。

思えば長い月日でした。

ただ一切は過ぎていきます




フーコーは、

心理学部の助手に。

二年前には自殺未遂。

ウプサラ図書館での

おびただしい蔵書との電撃的な出逢い


四年後。



フロイトは、

医学部を卒業しました。おめでとう。



津村信夫は、

卒論提出し、慶應を卒業

保険会社に勤めるも

サボりまくる



夏目漱石は、

子規と関西旅行。

翌年、帝大卒業。



ウィトゲンシュタインは、

一次大戦の砲兵隊に配属され、

瞳がきらめいています。

彼は、いま、輝いている


小学校の教師になるのは、

4年後。

子どもをぶんなぐるのは

11年後




ブルデューは、

アルジェリア戦争に。

このとき、

デリダとよく会っています。

友達がいて、

よかったね、ブルデュー。



ベンヤミンは、

長男誕生。



ラカンは、

インターンに。



カーヴァーは、

病院守衛の夜間勤務に。



カフカは、

一所懸命保険会社勤務。



ボルヘスは、

オカンポと知り合ってます。



ベケットは、

ジョイスと和解。

フランスを国外追放。

仕送りを盗まれ、ダブリンに帰郷。

翌年から、精神分析治療開始。



樋口一葉は、

すでに亡くなっておられます





はいっ、


というわけで

本棚にあるものを

ばばばっとみてみただけなんですが、

総括するには、

もしこのメンバーの同窓会の

幹事をやることになったら


と仮定してみるといいと思います。



同窓会をした場合、

おそらく欠席者多数です。

戦争行ったり、

寝込んだりしてますから。


ほぼ誰も来ませんし、

来ても非常に憂鬱な顔をしていたり、

かなり病んでいるといった

非常に気まずい状態です。

鬼籍者も出ているので

気を遣う必要もあります


フロイトだけが、卒業したてのため、

笑顔で会場入りといったところでしょうか。

フロイトは宮崎駿のように

タフガイですからねえ。