イベントで川合大祐さんが臨床的に川柳をつくっていると話していたのが印象的だった(臨床と川柳というテーマ)。発してしまったことばをカルテを書くように形にあてはめながら検証してゆく。そういう内面とことばの交換作業が意識/無意識の体系として『リバー・ワールド』になっているように思う。

あと、川柳ってあかちゃんなんですね、という話に最後になっていったのも印象的だった。思いがけず、決意もなく、あかちゃんの話になっていく。あかちゃんになると星がどうみえるのかとか、明日のごはんをどう感じるのか、とか。「あかちゃんは」とあかちゃんを主語にしながら夜おそくに話し込んでいる。