「草のなかでわれら放送している夏/阿部完市」。完市俳句にはゲリラ的な要素と様子がいつもあって、草のなかから放送するという、自然と電気が組み合いながらちいさな、おそく、ながい、革命をつくっていくようなところがある。こどものころのゆめをいまのなまえでやっています、というところもある。