「すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる/阿部完市」。完市俳句には深夜にたまたま見たB級不思議映画的要素もある。主体の半熟的なところがたまたま似ているのではないか。透明と太鼓。非存在と存在。ダジャレと美しさといたずらと、あとワンチャンス、とおる君への呼びかけ。太鼓をたたいて、とおる。