さいきん「ひとはそうそう変わらないのよ」といわれて、たしかにほんのすきなところって変わらずなんどもなんども読み返すんだよなあとおもった。しぬまえもきっとそうなんだよな。


「『空想家』とはとてもきちんとした良い人たちのこと」(小津夜景『フラワーズ・カンフー』)。


このフレーズを、なんどもなんども思い出す。わたしは、ぽんこつ、かつ、非きちんのひとだから、空想家たちの集まりのなかに入れないが(あのこすこしかわいそう的な眼)、でもだからこそ、なんどもなんども思い出す。非きちん、として、なんども想う。