藤井ちより主宰『流星をとる』を見た。ふだん、きみ、ちゃんとものを見てる?と問われるような公演で、前置きで、この公演のとちゅううろうろしてもかまいません、と言われたのが印象的だった。私たちはふだんうろうろしながら大事なものを目撃してる。じっとみてるわけじゃなくても大事なものにいつも巻き込まれてる、星レベルの。ことばをちぎって貼りつけていくシーンがあって、でもひととひとが思ったよりも長い抱擁を交わしているシーンもあった。そうだよね。私たちは時々こなごなになりうちのめされ、ときどきロングロング抱擁にたどりつく。