「もしもそうしたいのなら君が触れるこの世のすべてのやわらかさを詩にすればいい/松下育男(「続・初心者のための詩の書き方」)。松下さんは詩を「わかる」から始めないで「わかる/わからない」の「/」のところでうろうろしつづける。そのうろうろが詩になろうとして詩にふれそうな瞬間を松下さんは自分自身が「初心者」になってなんどもなんども書いていく。きょう会ったひとと、うろうろをわたしたちはなんとかかたちにできないでしょうか、という話をした。私はクリームソーダを頼んだ。「ああそうかと思い/一瞬わかったと思ったのだけど」