「たすけてくださいと自分を呼びにゆく/佐藤みさ子」昔はこの句をとてもネガティブに、絶望のぎりぎりの句、わたしがちぎれるような句として考えていたんだけれど、さいきんは、まったく逆の、ポジティブな句として、〈わたし〉が〈わたしたち〉を感覚し予感しているこれは希望の句なんじゃないかと思うようになった。たすけてくださいといえるいわれるわたしがいること。ゆけること。