小倉さんの俳句がとてもすきなんですが、ぼんやりがわたしを支配している、ってのがすごくいいなと思うんですよね。「手紙書く夕立が海からやって来る」。手紙をわたしは書いているんだけど、手紙に集中しないで、世界のほうにぼんやりしてしまう。だから夕立が海からやってきていることにきがついてしまう。てがみをかいているわたしに世界から雨。ぼんやりってひとつの世界へのちかづきかただとおもうんですよ。「道に迷って夏の湖に近づいて」。まようとちかづけるんですよ。アリスみたいだけど。そう。アリスなんですよ。