一人で飲むのは抵抗がある人が多いと思いますが、なかなかいいものです。
好きなタイミングで
好きなだけ飲んで
好きな時間に帰る。
こうゆうスタイルはとても自由で、
けっこうリッチな気分に浸ることができます。
仙台市にもたくさんのbarがありますが、個人的に気にいっている場所があります。
そこはビルの五階にある小さなbarです。
推定50代のマスターが
一人で営んでいる薄暗い室内に
ヨーロピアン風インテリアの内装、
BGMはサルサ、クラッシックなどが
静かに流れています。
お店にはその人の生き方や世界観がすごく表現されていて、その人からなんとなく感じ取れる雰囲気を味わうのも一つの楽しみです。
お店を始めたきっかけ
その場所で始めた理由
今までに来たことのある変わったお客さんの話
インテリアのこだわり
など
ただ飲むだけではなく、様々なストーリーを聞くことができてとても楽しいです。
当時、人間関係で悩んでいた私はマスターに色々と話を聞いてもらいました。
人間関係のこと
将来のこと
自分がやりたいこと
あまりアドバイスをしてくる訳でもないのですが、静かに聞いてただ頷いてくれる。
そんな方です。
しかし、そのマスターは、今のお店を開く前に、フレンチレストランのコックとして働いていたそうです。
今のお店を始める前は、
とても潔癖症で完璧主義で、人間関係の摩擦で悩んでいたそうです。
だけど、話している感じからは全くそんな雰囲気は感じられず、とても穏やかな方です。
あまり喋り過ぎず、黙り過ぎず
ちょうどいい感覚に、いつも癒されていました。
そんなマスターは、特におしゃべりな感じではありませんが、ボソっと凄い事を話します。
「人は30歳にして、ようやく立つ」
これは、孔子という中国に3000人の弟子がいた歴史上の人物の言葉らしいのですが、それを初めて聞いた私は衝撃を受けました。
「これ、孔子の言葉なんだよね~」
なんてさらっと言うもんだから、余計に響く訳です。(笑)
当時20代の私は
「あぁ、人生まだまだこれからだなぁ」
なんて一人でホッとしていたのでした(笑)
生きている中で、色んな事を考えたり悩んだりする事もあるとは思いますが、
このように、何か困った事があったときに人から聞いた「言葉」というのには凄いチカラを秘めていると私は思います。