一般道で5時間以上かかり、叔父さんの家に着いたのは、夜7時を過ぎていた。
リビングに案内され、叔父さん夫婦と僕ら4人が向かい合って座った。
そして、親父の事を詳しく聞いた…
親父は叔父さんの家のすぐ近くにアパートを借りて1人で住み、タクシー会社にも就職していたそうだ。
遺体が発見される数日前に叔父さんの家に来て、普通に話をして帰ったそうで、その後タクシー会社を無断欠勤していたので、叔父さんの家に連絡があり、大家さんと部屋を訪れたそうだ…
部屋に入ると、布団の上で血を吐き、左胸を抑えた状態で親父が倒れていたそうだ。
すぐに救急車を呼んだが、隊員が見てすぐに死亡しているのがわかり、警察に連絡…
変死として司法解剖が行われた。
親父の遺体は、そのまま火葬場の方で保管される事になり、僕らは火葬の日まで親父に会えないとの事だった。
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しばらく沈黙の後、叔父さんは僕らに、死亡診断書を渡してくれた。
診断書によると、親父の死亡推定時刻は、ちょうど叔父さんと会った日…
それは…
その日は…
僕が親父の夢を見た日だったのだ!
これは偶然?
ちょっと動揺したが、次に死因を見た。
親父の死因は急性肺炎…
肺に水が溜まっていたそうだ…
これは僕の推測だが、親父は昔から泥酔して寝ると、夜中にむせて大きく咳き込んでくるしんでいる時があったので、この時も泥酔状態で寝て、夜中に咳き込んで、苦しくても誰もいないので、そのまま息を引き取ってしまったのではないかと…
その後もしばらく叔父さん夫婦と話をし、次に親父の住んでいた部屋を見に行く事になった…
親父のアパートは、叔父さんの家から徒歩1~2分ぐらいの距離。
築30年以上は経っているような古いアパートだった。
まずは親父の件のお詫びとお礼を言うために、アパートの隣に建つ大家さんの家を訪れた…
続く…
親父の死の話の2回目です。
前回の話の冒頭で見た僕の夢…
みなさんのコメントの中で、予知夢では?とありましたが、親父の死亡推定時刻が、この夢を見た日…
もしかしたら親父が僕に自分の死を知らせに来たのか…?
なんて考えたりしました…