上野の桜と非対称のジクレー版画「不安感の記憶」 | 俳茶居

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       煌々と唐十郎の夏帽子 (呑亀〉

 

会長賞作品「不安感の記憶」

 

 2024年4月7日 上野東京都美術館で開催中「第74回モダンアート展」(4月3日~4月16日)に出かけた。友人松林眞澄氏の同展覧会会長賞の作品を鑑賞することが叶った。

 氏は数年来、ジクレー(デジタルリトグラフ)技法による版画に傾倒し、その作品群を私たちに開示してくれていた。昨春府中での個展は、作品の真価が発揮された重要な個展であった。そして今回は彼女の現在を協会賞(一等賞)として展覧会が認めたのである。その栄誉に心より賛辞を贈ることとする。又、長き友人として共に慶びたい。

 会場には、氏と同じジクレー技法による作品は無かったように思えた(私個人の見解)。それだけに日本の現代アート関係者には、エポックメイキングな出来事であったのではないだろうか。一躍時代の先端に立つこととなった友人にこちらも大きな勇気を頂くこととなった。上野の山の満開の桜も彼女を祝福していた。

*昨春の個展に関する拙ブログ『松林眞澄の心象風景版画展』或いは二つの捻じれた国旗について | 俳茶居 (ameblo.jp)

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上野の桜(2024年4月7日)