1月18日、大阪の天満教会にてカルロス・アギーレのコンサートに行ってきました。

 

本当に素晴らしい体験をすると、言葉にならないというのはまさにこのことなんだなぁと思うと同時に、この感動を伝える言葉が見つからない自身の語彙の貧困さが恨めしくて。。

 

会場の天満教会は、最新アルバム『カルマ』のジャケット写真を思わせるような枝ぶりの樹のディスプレイとグランドピアノが。(丸い物体はソニハウス製の音響設備)

 

「水辺の音楽」というテーマのツアーということで、カルロス・アギーレ自身の歌の間に、ウルグアイなど南米の音楽家の楽曲の中から水辺をテーマにした音楽などをカルロス自身の言葉で紹介し、演奏を織り交ぜながらのコンサートとなりました。

 

通訳の方が、カルロスの語るスペイン語の言葉を一つ一つ丁寧に通訳してくださったのが、ありがたかったです。

 

そして、大阪公演のみのサプライズで松田美緒さんが2曲、カルロスのピアノで歌を歌ってくださり、カルロスとのハーモニーの美しさに心が震える感動を覚えました。

本当に美しかった♪

 

カルロスの歌もピアノも、目を閉じると水面のきらめきや水鳥が水と戯れる風景などが鮮明に現れてくるほどの描写力なのです。夢のような時間でした。

アルゼンチンのパラナ川のほとりに住むカルロスの、自然を愛する優しい気持ちが溢れていました。

 

アルゼンチンのフォルクローレという土着的な音楽から、ブラジルやウルグアイなどの南米の音楽、そしてジャズなどからの影響も受けながら、独自のオリジナリティーを確立した音が魅力です。

 

そして、これは私の私見ですが、カルロス・アギーレの音楽には色気がある、と感じるのです。その色気とは、性的なものというよりは、大自然の中で鳥が見せる鮮やかな求愛のダンスや、鮮やかな蝶の羽の模様、美しく咲き誇った極彩色の花に見られるような、そんな色気を感じるのです。

包容力があって、本当に美しい。。

きっとカルロスの自然に向ける愛情が、音となって表れているのでしょうね

 

あぁ、「美しい」しか言ってませんね汗

 

前回のブログやTAP the POPのコラムでもご紹介したbar buenos airesのお三方をはじめ、カルロス・アギーレのCD発売や、来日公演に関わった全ての人たちにとっても、今回の来日公演は特別で格別な公演となったことでしょう。

各地での公演はそれぞれにカラーが違っていて、スペシャルもあったりで、カルロスの彼らに対する友情と愛にも溢れいたようです。

 

それに、私にとってもやっぱり今回は特別な公演でした。

というのも、カルロス・アギーレの音楽に出会ったから、bar buenos airesの吉本さんや、resonance musicの中正さんとも知り合えましたし、その周りの方々ともSNSなどを通して繋がることができました。

「音楽は人と人との出会いの可能性を広げるものだ」という、カルロス・アギーレの言葉を実感しています。

 

そして、何よりも、

カルロス・アギーレの音楽に感動し、美しいと思える自分であってよかったと。

その感受性があれば、私はまだ大丈夫と思えるのです。

そしてそんな自分の感性を誇らしいと思えるし、幸せだとも思います。

 

コンサートの後にサイン会がありました。

温かいお人柄に触れました。

 

今回はまだ日本盤が未発売であった2004年のアルバム『ロッホ』と2008年のアルバム『ヴィオレッタ』の日本盤が、コンサート会場で先行発売されました。

その『ロッホ』の方を手に入れることができました。

こちらも一つ一つが手作りのジャケットで、女性の子宮をイメージしたアートワークということです。

早速組み立てて見ましたよ。

 

手描きのイラストに月の形の光が映し出される、なんともロマンティックな造形。サインは歌詞カードにしてもらいました。

音楽ももちろん素晴らしいです♪

 

 

今回は3曲ほど、ギターの弾き語りでの演奏も披露してくださいました。

その中の1曲が、私が初めてラジオで聴いて、カルロス・アギーレを知るきっかけとなったこの曲だったのです。

ギターも素晴らしく美しく、感動しました!

アルバム『オリジャニア』から「海を見つめる男」

 

 

またぜひ日本に帰ってきてほしいです!!

 

 

 

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