私は別にロシアバレエが好きで、ワガノワメソッドを教えているスタジオでレッスンを受けていたわけじゃないのですが
気付けば最初に名古屋で始めたバレエスタジオがワガノワメソッドでした。

そこから中学生になる時に東京に来て、結局東京で3つスタジオを変わったけどそのうち2つがワガノワメソッド。(母がワガノワメソッドのところを探してくれていたんだっけ?)

で、ロシアに留学してワガノワメソッドを学び、私の中の『バレエ』とはロシアバレエが1番正しくて美しい。

それ自体は良いんです。別に。

ただ、やっぱり忘れちゃいけないのは、ワガノワメソッドはあくまでもロシア人の中のさらに選ばれた人達の為に作られている。

バレエはアンディオール(ターンアウト)が基本ですが、ホントに常に180度足を開いたら安定感がなく踊れない。

そして、過剰なターンアウトは腹筋を弱くする。

無理に足を開くと骨盤が前傾して、それを補うために腿の前(大腿四頭筋)に強く力が入り、肝心の腹筋が使われなくなる。
正しく床を押せなくなるのでバランスが取れない。安定しない。

大人ももちろんですが、成長期の子どもは外反母趾や種子骨炎につながる。


こーいうことをきちんと知った上で教えて貰っていたら…私のバレエ人生は違ったかもしれない。

と思った時期がありました。


だから私が教える時にはしっかり勉強して教えたい。と思い、まず一つの方法として大学で教授法を学んだわけですが
大学もロシアなんだよね。
ロシアで大学に行ったこと、は全く後悔してないし行ってよかったと心から思います。

が…

バレエ=ロシアから抜けないといけないのかなぁ。と。(だいぶ視野は広がっているつもりだけど。)


バレエって芸術だから、分度器で脚の高さを測って競うわけでも、跳んだ高さを測るわけでも、回転の回数が命でもない。

怪我なく、目の前にいる生徒がより綺麗になっていけばいい。
メソッドを学びたければ海外へいけばいい。

っていうかさ、ちゃんと公式に日本人の為のメソッド作ればいいんじゃないの?
あれ、もしかしてこれって夢?かもしれないなぁ。
日本中の有名な方を集めてみんなで作る。無謀?ですかね。(もうやってる人いるのかしら?)


ロシアバレエを正しく日本に伝えたい。
と15歳の私はなんかよくわかんない書類に書いていましたが(笑)
違うなー。

もちろんロシアバレエも伝えていきたいけど、ワガノワメソッドではこうだからこうであるべきというのは捨てて(無いつもりだけどどっかにあるんだろうなぁ)
色んな教え方、色んな考え方、バレエの動きと身体の関係をもっともっと勉強して、伝えていきたいと改めて思いました。

そのひとつがワガノワメソッドであるだけで。

大学卒業の時に、これで皆さんの学びが終わったわけではなく、ここからスタートです。
学ぶことをやめないでね。
と先生方に言われたのを思い出しました。

時間が無いから勉強出来ないは言い訳で、やりたいと思ったら時間を作ってどんどん勉強していきたいと、改めて強く思った今日この頃でした。

自分の中の(無意識の)常識を時には疑うことも必要ですね。


蒸し暑くてどんよりしてますが、マイペースに頑張りましょ。