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株式会社メイクステージ代表・女性起業応援コーチの原麻衣子です。
 
ライフストーリー引き続き第4話をお読みください。(1話から読む)
 
 

 

【原麻衣子のライフ・ストーリー】

 

「妄想すごろく」

 

麻衣子さんが今、広めようとしている、

夢の叶え方である。

 

現実味なんてなくていい。

ただの妄想でいいから、

叶えたい自分の姿を、まずゴールに据える。

 

そしてそこにたどりつくまでの道のりを、

一歩ずつ逆算し、すごろくにして、

自分のノートに書き残すのだ。

 

 

 

自分の妄想。

そのための対策。

あるいは、ダメ出し。

自分ツッコミ。

 

あらゆるプロセス全部を文字にすることで、

何だか、愛しく思えてくるのだという。

 

描いた夢のきらめきが。自分の不器用さが。

ひいては、自分自身、まるごとが。

 

原麻衣子さんの道のりは、

きっと誰かの背中を押すはず。

さあ、ストーリーの幕を開けよう。

 
(取材・文/小川志津子)
 
 

 

 

 
 

 

④100個の不安をゼロにする

 

ある日、前述の彼氏から

コーチングの合宿ワークショップを強く勧められる。

 

「自分がお金を払ってでも、行ってほしいと。

 それくらい、向いてると思うから、と」

 

半信半疑で門をたたくと

衝撃的な自己発見が待っていた。

 

 

「自己分析みたいなことは、それまで

 就活でさんざんやってきたんですよ。

 だから『チャレンジ』とか『自己向上心』みたいに

 自分が重んじる価値観に名前をつけることはできたんです。

 でもそこで『それらに順位をつけましょう』って言われて。

 

 そしたら、1位が『素直になりたい』で

 2位が『甘えられる女になりたい』だったんですよね」

 

自分で本当にびっくりしたという。

自分の口で言いながら、ぼろぼろ泣いちゃったという。

 

 

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「あと、『喜怒哀楽を出しましょう』っていうワークもあって。

 『怒』なんてないよー、と思っていたら

 小学校の時に置き忘れた怒りが蘇ってきて」

おかあさん、への思いだった。

 

 

「もう分かり合えないと思っていたから

 母に関する気持ちは、マンホールの重たいフタの下に

 押し込めて、閉じ込めていたんですね。

 でもその下でずっと、ぐっつぐつしてたんでしょうね(笑)。

 そのワークで、それが、どーーー!っとあふれた」

 

全部出したら、顔を出したのは「哀しみ」だったという。

 

「本当はもっと普通の母娘でいたかった。

 あんなことやこんなことを一緒にして

 本当はもっと愛されたかった。

 でも母の立場に成り代わって考えてみたら

 『あんた何言ってんの』って感じだったんですよね。

 私が産んだんだから、愛してないわけがなくない!? って」

そこが、転機の始まりだった。

 

 

「そのちょっと前に、カラーの勉強

つまり『お客さまに似合う色を見つける』というお仕事に出会って『天職だ!』って思ったばかりだったんですね。

 

でも、似合う色がわかって着飾っても

内面がぼろぼろだったら美しくないじゃないですか。

何か、内面をサポートできたらいいなあと思ったタイミングでコーチングに出会ったんです。

ここで初めて就活中にずーっと探してた天職がやっと見つかった!と思って」

 

 

 

「見つけた夢を、最短で実現したい人」

 

そのコーチング合宿のサイトには

そんなフレーズがあったという。

 

「ここでもまた、すごろくなんですよ。

 スリーエムはとてもいい会社なので

 カラーやコーチングの技術を

 社内で活かしていく道はないかと探ってくださったんですけど

 

 私が本当にやりたい道は

 それではないってことがわかって。

 いろんな選択肢をシミュレーションして

 起業するしかない、と思ったんです」

 

 

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10年後。

カラーとコーチングの効果を合わせ持つ

新しいセラピーを提供するサロンを開設する。

 

 

それが、彼女がその時掲げたゴールだ。

 

「でも、そんなに素敵な妄想を

 10年も待たないと叶えられないの??

 って思っちゃったんですよね(笑)。

 そんなの、とても耐えられない。

 じゃあ5年後かな、3年後かな……

 ってプロのコーチと一緒に考えた結果

 『1年後』っていうタームが浮かんで」

 

 

絶対厳しいし、一人じゃ無理だけど

いろんな人の力を借りながら迎える

 

1年後の夢の実現。

 

 

「それにあたっては不安が100個ぐらいあったけど(笑)

 それを全部書きだして、ゼロにしていくことが

 私には可能だっていうことはわかっていたので

 不安をゼロにするまでは絶対に辞めないと決めました」

 

 

そのプロセスを助けてくれたのが

「すごろく思考」だったという。

 

 

「会社の仕事で時間が取れないとか

 他の人たちが自分より進んでるように見えるとか

 ていうか結婚はどうするんだろう、とか(笑)

 サロンオープンのすごろくと

 プロポーズ大作戦のすごろくと

 2つを同時進行させてましたね」

 

 

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そうなのだ。

夢に向かって走り始めてしまうと

「我慢」があまり効かなくなる。

 

 

欲しいものが2つあれば

2つとも欲しくなってしまうのだ。

 

 

「もう一歩だから絶対大丈夫。

 自分をそうやって励ましながら

 2011年3月に会社を辞めて

 4月に入籍をしました」

 

 

2つのすごろくが

その日、「あがり」を迎えた。

 

(取材・文/小川志津子さん)

 
  

 

・・・・・・・・・

 
 
 
 

第4話までお読みいただいてありがとうございます!

 

コーチングとの出会い。

天職との出会い。

起業を考えるきっかけ。

サロンオープンの目標を決めた時。

 

そして「1年後にサロンオープンする!」と決めた瞬間。

不安が100個以上押し寄せた話(笑)

この数にはビックリでしたね^^

 

すぐに上書きされました。

 

「私は1年後。100個の不安をゼロにして、不安ゼロでサロンオープンする!」

 

 

原麻衣子のライフストーリーいよいよ最終回です。

 

 

 

最後までお付き合いいただけると嬉しい嬉しいです^^

 
 
 
 
 
 
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