【第2回むさしのNPOアワード】開催レポート♪ | 武蔵野市市民活動かわら版のブログ

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武蔵野市市民活動推進課と協力して、武蔵野市の市民活動を楽しく元気にするグループです。

2015年3月14日(土)開催
虹「第2回むさしのNPOアワード」開催レポート


市内の市民活動団体が、今年1年間にどれだけ「魅力的で」「楽しく」「価値ある」活動をしたかを表彰するむさしのNPOアワード。

今回は、コピーライターの黒田紀行さんをスピーカーに迎え、団体や個人が今後も使えそうなキャッチコピーを作るワークショップを実施しました。

当日参加した4つの団体による活動報告とワークショップで決めたキャッチコピーを発表、事前に行ったFacebook投票結果と合わせ、むさしのNPOアワードを決定しました!

当日のイベントの様子をダイジェストでご紹介します!


「NPOの魅力が伝わるキャッチコピーを考えよう」
会場:武蔵野商工会館



スピーカー:黒田 紀行(くろだのりゆき)さん
課題解決型コピーライター

今、世の中には情報が溢れていて、情報の価値は砂の一粒くらいしかないとも言われています。
どういうことかというと、2013年の1年間に人類が生み出した情報は、1.8ゼタバイト。

1ゼタバイトは、だいたい世界中の砂浜にある砂粒の合計と言われています。
そうなると、人は基本的に情報に対してバリアを張ってしまう。情報が届きにくい時代です。

私は、コピーライティングをコミュニケーションの一部として捉え、そもそもの問題は何なのかという課題解決型で仕事に取り組んでいます。

●4つのチームにわかれてそれぞれのNPOのキャッチコピーをつくろう!

早速ですが、ムチャぶりをしようと思います。
まず、団体の紹介をスライドと共に5分で話してください。
そして、現時点で考えたキャッチコピーを発表してください。


参加4団体の代表者が活動内容を紹介、キャッチコピーを発表。


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当日の参加団体と開始時点のキャッチコピー

●NPO法人ふるさとイベント協議会
 「むさしの発 都市と農家を結びます」

●NPO法人武蔵野すこやか
 「皆で支えよう!認知症」

●NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン
 「むさしのでひょっこりやってる遊び場です」

●NPO法人モンキーマジック
 「見える人見えない人一緒にクライミングdeハッピーマジック」


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今、各団体が出してくれたキャッチコピーを、私は「要約型のキャッチコピー」と言っています。

活動の状況の説明をしていますが、これには決定的に足りないことがあります。
本日は、その点をしっかりお伝えしていきます。

●コピーの主役と3つのレシピ

コピーの主役は書き手ではなく、読み手です。読み手に伝わって、行動してもらうことが書き手の役割です。

そこで本日はキャッチコピーを作るための3つのレシピを説明します。

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①[HOW](どう言うか)より、[WHAT](何を言うか)

  コピーは中身が大事。時間配分として8割はネタ探しに時間を費やす。

②「みんな」に言うのではなく「あなた」に言う。

  誰に言っているかを具体的にする。情報洪水の世の中、皆に向けて情報を発しても誰も振り向かない。

③「伝える」のではなく「伝わる」ようにする。

  正論を言われても響かない。読み手がメリットを感じ、行動してもらう言葉を考える。
  「正しさ」ではなく、「楽しさ」を伝えることが大切。


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この3つのレシピでこれからキャッチコピーを考えていくわけですが、準備段階として、コピーの目的を決めます。誰に何を感じてもらい、どうして欲しいかということをグループごとに話し合ってください。



一般参加者も交えてグループで話し合い、発表しました!

この作業がコピーづくりの根幹です。目的をどこに置くかをしっかり考えないといけません。

●それでは、キャッチコピーを作っていきましょう

レシピ①
「What」(何を言うか)の3大要素についてお話しします。

1.想い/ビジョン(なぜ、そのNPOはできたのか)→2.事実/プロダクト(いま、どんな活動をしてるか)→3.価値/ベネフィット(その活動によって、何を解決しているか)を考えます。

たくさんのネタを出して、そこから1つのストーリーをつくります。

レシピ②
ターゲットを決めます。「大分類→中分類→小分類」と絞り込むことで、具体化していきます。「この人だ」と姿を思い浮かべられるくらい具体的にしましょう。

レシピ③
これまで考えた「目的」「What」「ターゲット」から、キャッチコピーの柱となるコンセプトを作りましょう。

「誰に、何を伝えるのか」「誰に、何を提供するのか」「誰の、どんな悩みを解決するのか」という視点で言葉にします。

あなたのターゲットがその言葉を聞いて自分ゴトにできるか、ということです。

ポイントは、「そんなの当り前」という常識の領域から、「そういえばそうだよね」という暗黙知の領域に移動させること。

それをやりすぎると「さっぱりわからない」ということになってしまいます。それでは、最後に皆さんでキャッチコピーを考えてみましょう!


最終キャッチコピーを考える参加者。


虹ついにむさしのNPOアワード決定!
事前Facebook投票数+当日投票の結果で受賞団体が決定!

!!
ベストNPOアワード
NPO法人 ふるさとイベント協議会

キャッチコピー
「100年元気は 食のこだわりから」



にひひドキッとしたで賞
NPO法人 武蔵野すこやか

キャッチコピー
「企業戦士が定年後何もしなかったら 認知症になりますよ」



にひひ産みの苦しみで賞
NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン

キャッチコピー
「子どもが笑えばまちも笑う まちが笑かせば子どもも笑う」



にひひグッドターゲットで賞
NPO法人 モンキーマジック

キャッチコピー
「月曜の夜は… ユニバーサルガンバ!」



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黒田さんからキャッチコピーづくりのポイントを教わった参加者の皆さん。コピーづくりを通じて、日頃の自分たちの活動の目的や役割を改めて見つめ直している様子が伝わってきました。溢れんばかりの熱い思いがキャッチコピーとして表現され、大盛況の中、第2回むさしのNPOアワードは幕を閉じました。ぜひ参加団体の皆さん、完成したキャッチコピーを(さらにブラッシュアップして!?)活かしていってください!(終)