例年になく早い雪解けに安堵したのは、人はさることながら我が家では

めっきり老いが目だってきたダルメシアンのゲルではと思われます。

肢、腰も弱りました。視力、聴力共に弱り、散歩もままならなくなって

いつの時にも、リードを短く持ち、即手を差し伸べられることが

可能なよう心しています。


凍結した路面や雪深いところは一番の難所、これはゲルに限らず

付きそう私にとっても同様、

「ゲル、年はとりたくないものね。」と語りかけてしまいます。


雪が解け始めた地表は、心地よい柔らかさで、

弱った肢にも優しいものです。

心なしかゲルの歩行も軽やかに見えるものです。


4月1日、17時間もの間、絶えまない猛吹雪に襲われました。

またもや冬に逆戻りかと一面の雪景色に唖然とし、

これでゲルとの散歩もまた気がかりです。


春の雪は解けるのも早いと申します。

今はげるのためにもそれのみ願っています。


畑 純子