今年は暖かく、ロッキーも去年よりは一週間早く冬ごもりから起き出して来た。
「あれっ 今年は少しほっそりしたかな?」と思う。

餌をあげると、ゆっくりと食べている。目がのんびりしている。
フキノトウが出たらあげよう。

四月一日 、 嘘のような猛吹雪。
まる一日吹き荒れる。
馬達、馬房へ。
翌朝、風まだ強く、外に出ると、息が出来ない程の突風が吹。
背丈程の吹き溜まりがいくつもできてる。「こんなの、何年ぶりやろ」。

車も出せない。トラクターで除雪するが、地吹雪で目が開けれず、断念。
様子見る事にする。

夕方、少し風治まり、ロッキーの熊舎に行くと、熊舎がすっぽりと雪で埋まっている。
ロッキー閉じ込められた。
雪に向かって、博多弁で呪う。

スコップで少しずつ掘り起こす。ロッキーが出れるだけの、除雪すると、ロッキー出て来た。ちょっと慌てた感じが、かわいい。

りんごを食べながら、横目で私を見て、体を擦りよせて来る。

あー 安心。

これも、ブルースやね~。


浜中 藤本


埋もれた熊舎