枯れ草が目立つ
ムー農園の景観は昨年とは随分違い、緑に覆われた昨年よりも枯れ草が目立つ。
100年に一度と言われる猛暑と、9月半ばまで40日間雨が降らなかった影響で発芽や発芽後の生育が遅れた。
11月になり、やや出遅れたものの何とか足並み揃い、昨年より野菜会員を増やし、さらに様子を見ながら増やすつもりだった。
12月に入り、夏とはうって変った強烈な寒波に野菜達は態勢を整え始めた。
見守る野人も、「お・・・? お~~~!」と・・つい唸ってしまうものだ。
ムー農園は周囲には風をさえぎるものもなく冷たい風が吹き抜ける。
野菜達は「縦」の成長を止めて一斉に地を這い始めた。
その表現が適切だろう。
ブロッコリーは葉を広げず実もミニ、豊作の昨年に比べたらゼロに等しい。
カリフラワーも同じようなもの。
ミブナも伸びず、大根も人参も葉を短くしてタンポポの様相だ。
大量に撒いた野沢菜はほとんど発芽しなかった。
キャベツもコンパクトになって成長を止めている。
傑作は白菜で、唯一威勢よく成長していたのが、これまた地を這い始めた。
巻きかけたものは逆に開き、特大ピザのような形になってしまったのだ。
つまり全ての葉が地に貼り付き濃い緑色で寒波の強風をやり過ごそうとしている。
白菜と言うより「緑菜」で、昨年より分厚く短い葉だ。
生で食べると雑身もなく昨年よりもはるかに旨い。
人参も同じで、葉が小さい上、タコのような保護色で何処にあるのか探すのも大変だ。
雑身もなく、糖度は昨年よりも高い。
しかしこれでは満足に野菜を送れないので2月は休止させていただいた。
再開は4月以降になるかもしれない。
1月も野菜が足りずスズキの生ハムなどで補充しましたが、申しわけなく思っています。
このような状況ですので予約待ちされている読者も今しばらくお待ちください。
半分以上牡蠣や塩などの補充でかまわないと言う人はご一報ください。
収穫体験ランチで食べる程度は問題ありません。
今年の冬は植物の生き残ろうとする生命力と知恵を痛感、素直に脱帽、「頑張りなさいね」とエールを送った。