巨大なむかごを求めて密林へ突入物語2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

このような谷間は猪にとっても天国。

エサになるジネンジョだけでなく、水や「ぬた場」と言われる泥浴場があり、しかも容易に人も入れないようなブッシュになっている。

猪は外からは全く見えない中心の一角を踏み倒してコロニーを作る。

猪は夜行性ではなく、昼間は人間を避けてこのような場所でブヒブヒダンスを踊っている。


今では人間に山へ追いやられたが、本来は昼間に川沿いや平地を走り回る生き物、熱帯の野生豚や猪、アフリカのイボイノシシ見ればわかるだろう。

その山もまた人間の植林によって食べ物がなくなったから猿や鹿同様に害獣呼ばわりされてしまった。


本来の豊かな山とは何か、彼らを観察すれば理解出来る。

ただ色んな木を植えれば良いというものでもなく、その地の生態の仕組みが理解出来なければ無意味であり、仕組みとは自然界の立体的な物理学だがそのような学問は存在しない。

人が作る公園や遊歩道や緑地帯を見ればそれがよくわかる。

放棄された水気のある谷間の平地は猪にとって安住の聖域だ。


畑で栽培すればジネンジョの味は変りナガイモ並みになるのと同様、ムカゴもそうなる。

早期膨張の肥料のせいもあるが大事なのは土質と表土構造だ。

小中高と毎年のように秋は自然薯掘りに精を出していたからイモの味にはうるさい。

畑や田土で育ったジネンジョは水っぽくて旨くない。

荒廃した休耕田のジネンジョを掘って食べたことがあるがナガイモと大差なかった。

表土構造が完全な山の赤土で何年もかけて自ら育ったジネンジョは生命力に溢れている。

すり鉢ですれないほど粘りも強烈で香りも強く、その子のムカゴもまったく同じだ。

だからムカゴは山のものにかぎる。


木の実講習会では何度も山へ出かけたが、ムカゴは少なく貴重なものだった。

今回は本気モードで野人としての誇りがかかっている。

目標は短時間でムカゴ1kg、2時間以内だな・・


してやったり・・で万歳三唱か、あららあ~・・のお通夜か・・

頭には昔から敗北の文字などない。

何でも「とにかくやってみよう」は思考の墓場、立てた方程式次第で結果は決まる。

「とにかく・・」は、万策尽き果てた時の最後の手段、活路を切り開くきっかけに過ぎない。


準備万端 未知の谷へ 出陣じゃい~~!!


「炎のランランメラメラとなった野人は


人も踏み込まない猪の聖域へ突入した。


続く・・


続き・・早く読みたい・・?


お・・・ひらめき電球
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う~~む・・・ 汗 叫び  メンドウ・・コテ~~ だな
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