微生物と農業の関わり 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

農業は農を生業とする職業であり産業の始まり。

人類誕生以来、長年の狩猟採集の時代から脱却、多くの人達が定住することでさらに多くの産業、学問が生まれた。

 

どうすれば産物が早く大きく育つか、その為の技法、物資の探求が今日まで続いている。

表土の耕起、土作り、早く、大きく、食べやすく、美味しく、これらの方向性は農業誕生以来変わっていない。

 

コンデンスミルクが不可欠だった味のないイチゴは品種改良で甘くなり、酸っぱかったミカンも酸味が消えて甘くなった。

自然界では絶対にあり得ないことだが、結構なことで野人も重宝している。

食べるなら不味くて酸っぱいより甘くて美味しい方がよい。

 

技法は、開墾、耕起など人力に始まり、牛馬、機械へと進み、同様に種蒔きや収穫法も機械化が進んだ。

物資は、有機肥料、化学肥料、土壌調整剤、堆肥、炭素、微生物などだ。

 

共通している目的は「産物を育てる」ことであり、自然界の仕組みを前提にしたものではなく人間による養殖と言える。

家畜や養殖魚をエサで育てるのと同様に、植物にも同様のものを与える。

微生物で育つものと特定して微生物を増やそうとするのも目的は同じだ。

 

自然農法は農法と言うより哲学的なものであり、具体的な決まりもなく、特に何かを与え、増やそうとせず自然と共に生きようとする考え方だ。

生産を目的として農産物を育てることに変わりないが、他の農法のように大量の物資を農産物に与えない。

 

自然と名が付く農法だが、本来の生態系とは程遠い他の農法同様の畑でやるのだから生産量は望めず、業としての効率も期待出来ない。

 

草原と変わりない畑ではイネ科の草には勝てず、肥料と除草なしで大半の野菜は満足に育つことが出来ない。

焼き畑地同様、生命の乏しい草原は野菜不毛の大地だ。

 

道理が定かでない自然農法は、自然に対する個々の解釈も手法も異なり、ボカシ、ヌカ、自然界のものなど、それらを肥料とは考えない人も多い。

 

最も多い化学肥料、農薬を使う農業や水耕栽培は微生物を必要としないが、有機農法など他の農法は微生物が関わって来る。

 

自然農法、有機農法は微生物を重要視、堆肥作りも微生物は欠かせない。

「堆肥は肥料ではない」などとおかしな説もあるが、同じ有機物資に変わりない。

 

微生物とは肉眼では見えない微小な生物全体の総称であり、ウィルス、細菌、菌類などがある。

微生物は海、山、川、空中、土中、生物の体内など、地球上の何処にでもいる。

 

単細胞ゆえに増殖力は凄まじく高速コピー機のようなもの。

その量は膨大で、一滴の海水にはおよそ1万個、耳かき一杯の泥には1千万個いらっしゃると言う。

微生物の寿命は数時間から数日、エサがない時は休眠、時期が来れば再活動する。

 

微生物は水陸の掃除屋でもあり、有機物を食べて分解して元の無機物に戻している。

微生物の種類により、分解過程において人間の都合の良い形になれば発酵、悪臭で食べられなければ腐敗と言うが、どちらも分解して元の元素に戻すことには変わりない。

 

続く・・

 

 

 

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