海の砂漠化 有毒ウニ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

2月に入り、富山県・魚津市の港で、極めて危険な生物が大量に見つかっている。

海底のそこかしこにいたのは、「ガンガゼ類」と呼ばれるウニの仲間。毒があり各自治体が注意を呼びかけている危険生物だ。

「正直、最初見たときは驚きました。ガンガゼの仲間は、トゲにがあります。そしてトゲは、刺さると必ずといっていいほど折れますので、皮膚の中に折れたトゲが残ってしまいます

 

 

このような書き出しのニュース記事があった。

ガンガゼの生息域は温暖な海域であり、冬を越したこの時期に富山でこれほど生存しているのは初めてだと言う。

 

野人は小学生の頃からこの毒ウニのガンガゼに何度も刺され悩まされた。 十数回・・かな。

ムラサキウニに比べてトゲが細長く、刺されると強烈に痛み、折れて肌に食い込み、トゲを抜くのが大変。

 

中学2年の時に足の裏を深く刺された時は歩けず、痛みに耐えられず、ナイフの先で切って中に残ったトゲを取り除いたこともある。まあ素人の手術だな、大量出血したが・・

強烈に痛かったが、毒の痛みに比べればマシだ。

しばらくビッコ生活だったが、その程度で医者になど行かない。

 

岩の裏のアワビを捕る時に周囲にガンガゼ・・触れないようにしても長いトゲが器用にクネクネ動いて腕をやられたが、とっても痛くてもその程度で狩りはやめない。

毒のトゲを持つクラゲやウミシダも同じで、夏は毎年必ずやられるのだから慣れたらたいしたことはない。

 

食えないことはないが身が少しで美味しくないこのガンガゼ。

ビレッジを興して数年後に県の水産課から何とか食品活用出来ないかと依頼があった。

変なものばかり作っていたお野人に白羽の矢が立ったが、あっさり断った。

 

ボラの評価は最悪だったが、本来は抜群に旨いからボラの名誉と漁業の復活を願ってボラの生ハム(冷燻製)を作ったが・・

 

本来不味いものは どうやっても不味いビックリマーク ドクロ

 

ヤマハでじいさまの命令でやったダイナンウミヘビも同じだった。 共に試食したが、ホントに不味そうな顔していたな、小骨も多いし。

 

ガンガゼを創意工夫で美味しくしても意味がない。

まして毒の長いトゲの排除に労力を費やすなど突かれて疲れるだけだ。 エサ次第で多少は味はよくなるようだが・・

海には他に見向きもされないが美味しいものがどっさりある。

 

30年前と10年前に外洋に面した熊野灘の海中でもガンガゼの群生を見たことがあるが、数千個のガンガゼで海藻が全く見当たらず、見渡す限り岩とウニで小魚もいなかった。

幼少より毎年見られたガンガゼはまばらで、これほど大量のガンガゼは見たことがない。

「海の砂漠」という言葉がぴったりだな。

 

理由は、急激な温暖化の影響もあるが、全域ではなく一つの小さな湾のみと言う状況から、その地の農業廃水、つまり生活排水ではなく川から流れ込む肥料が要因と野人は考えている。

 

種子島でもそれを感じたが、ガンガゼではなく磯を埋め尽くすほどのアオサ類の異常繁殖だった。

外洋でアオサは育たず、内湾の奥の川の水が流れ込む場所がアオサ類の生息域。

外洋で繫殖出来る理由は大量の肥料水しか考えられない。

 

海藻無くして沿岸魚は暮らせず、陸も同じだな。

植物無くして動物は暮らせない。

農薬も問題だが大量の肥料に比べれば量は微々たるもの、肥料がもたらす影響は陸も海も計り知れず、化学肥料も有機肥料も同じ肥料、土中に入れる堆肥もまた環境を汚染する。

 

 

 

ガンガゼ

 

“有毒ウニ”が富山沿岸で大量発生…日本海側にも「海の砂漠化」迫る? 海水温の変化で今後爆発的に増える可能性 (msn.com)

 

 

2010年  ガンガゼによる砂漠化の詳細

 

 

 

 

 

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