生まれてすぐの予期せぬ出来事 | 未来は無限大!超未熟児&水頭症 末っ子長男 子育て日記☆

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妊娠13週で破水、一度なおるも20週で再破水。何とか粘って26週957gで生まれ、脳室内出血による水頭症で第三脳室底開窓術、V-Pシャント術を経て元気に退院した我が家の末っ子愛息子と三人のお姉ちゃんとの日々をつづります★

(むすこくん、NICU時代の記事です。

妊娠中のあれこれは、
テーマ 1回目の入院、及び、
2回目の入院~出産、をたどって
いただけたらと思います。)



NICUの先生2人の立ち会いのもと、
13時過ぎに誕生したむすこくん。

ある程度の処置をしたあと、
むすこくんはクベースで先に
NICUに上がりました。

その間、私は全くむすこくんとは会えず、
姿も見えませんでした。



私の閉腹が終わり、手術室の回復室からMFICUに戻ったのが14:30頃。

むすこくんの出生には間に合わなかった夫も、
私の帰室には間に合い、
MFICUの前で待っていてくれました。


その頃の私は、
まだ麻酔がよく効いていて、
足はしびれまくり、動けない状態。

その代わり、痛みは全くなく、
とても元気でした。

助産師さんが術後の様子を見に来る時以外は、
夫と話していました。

途中、

早速、おっぱいを刺激しましょう

と、助産師さんがメデラの電動搾乳器を持ってきました。

今まで搾乳器なるものを使ったことのなかった私。

しかも、搾乳器言うても、
まだ何も出ませんが?と思っていると、

搾乳器で乳首を刺激して、
分泌を促すとのこと……。

今の搾乳器はそんな機能もあるのかと、
使い方を聞きましたが……、

仰向けになりながら、両乳を出して、
搾乳器に同時に吸われている姿は、

今まで、あらゆるところでおっぱいを
あげてきた羞恥心レベルの低い私でさえ、

夫に見せるのすらためらわせる姿で、

吸われている間、
夫にカーテンの外に出ていてもらいました。

産後だったこともあり、ハイになっていて
ペラペラと喋っていた私ですが、


それにしてもなかなか呼ばれない。


何かって、NICUから。



落ち着いたらお呼びしますので、
と言われていたのに。

(全員サービスの)出生直後の写真を
撮影しに行ったMFICUの助産師さんも、

今ちょっと処置をしてたので、
また後で撮りに行きますね。

と帰ってきて……。


手術室で一瞬だけど、
ホゲっ!というむすこくんの声を
聞いた私は、

むすこは絶対大丈夫!

という根拠のない自信があり、
正直、待たされていても、
さほど不安に思うこともありませんでした。

でも、夕方の5時になり、

……6時になっても、呼ばれない。

助産師さんにお願いして
見てきてもらっても、

やはりまだ処置中と言われ……、


さすがに何かあったのかと
不安になってきた頃……

ついに夫がNICUに呼ばれました。

7時をまわっていたかと思います。

勿論帝王切開後の私はベッドから動けず、
面会はできないので、夫のみがNICUへ……。


会えたかなぁ?どんな様子かなぁ……

そうは思っても、不思議とこの時も、
むすこくんに命の危険が迫っている
というような不安は、
ほとんど感じていなかったと思います。


ギリギリ限界まで頑張ったら……


後は、NICUの先生に何とかしてもらえる……


勝手かもしれないけど、
そういう感覚でいたのかもしれません。




しばらくして、面会を終えた夫が
MFICUに戻ってきました。


とりあえず、今は落ち着いてたよ、
呼吸も、心臓も、頑張ってるって……



ただ……



左腕が……



……左腕?


点滴をとろうと、左腕の血管に針を
刺したら、急に腕の色が悪くなって、
黒くなって……


先生ですら、何が起きたか、
よくわからないみたいけど、
血管に血栓がつまったのか、とにかく
左腕の循環が悪くなったようで、

その処置に追われて
時間がかかってしまったんだって。


夫いわく、
明らかに左腕だけ色がドス黒くなって、
血流が悪そうな色だったとのこと。

写真を見せてくれたけど、
影になって暗く写ってる、と言われれば
そんなようにも見えるような……

そんな重大なことが起きているようには
思えませんでした。


それどころか、私のなかでは


なーんだ、腕か……


呼吸とか心臓でなくてよかった……。

位にしか思えてなくて、



極端に言えば、



命さえ助けてもらえれば、


腕の1本や2本くらい……


みたいな気持ちでさえありました。


今にして思えば、
もうこの時は、感覚がおかしなことに
なっていたんだな……と思います。


万が一、腕が壊死するようなことになれば、感染、ひいては敗血症を起こして
即、命に関わるかもしれない。


命が助かったとしても、
腕がなくなるということが
この先のむすこの人生にとって
どれだけのことか、

今考えればゾッとします。

先生が、
どれだけ必死で処置をして下さったか
と思うと、本当に有り難く、

また当時そんな風に考えていた
自分の呑気さを呪いたいくらいです。


NICUの中でもベテランの先生が
むすこの処置に当たってくれて
いましたが、
そのベテラン先生でさえ、
初めての経験だったとのこと。

こんなケース、聞いたこともない、
とも言われたそうです。

ただ、最初の状況よりは色も改善し、
血流が改善する傾向が見えたため、
とりあえず落ち着いたと判断され、
夫が呼ばれたのかな、と。


結局のところ、
今でも、なぜあのエピソードが起きたのか、わかっていません。


でも、この出来事が、

この予期せぬ出来事が……


むすこくんの、
この後の経過の、はじまりのはじまり……


プロローグになっていたことに……

勿論この時はまだ、

気づかずにいたのでした。



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