今朝、飼っていた犬が亡くなりました。
18歳になったばかりのシーズーでした。

だっこされるのが嫌いで、
呼ばれても来ない、
他の犬とも遊べない、
犬らしくない犬でした。

18年前に、飼っていた母犬から産まれ、私がへその緒を切りました。
綺麗なおへそを見る度に誇らしかった。

子宮蓄膿症に、腎臓結石、心臓病に、気管虚脱?と、いろんな病を抱えながら頑張りました。

病院代もかさみ、要介護状態も長く、思うように外出できず、家の中で所構わず粗相をするため、雑巾を持って歩き回る日々に、正直、いっそいなくなってくれれば、と思ったことも何度もありました。

15歳も過ぎて、「もう好きな物を食べさせよう」と、毎日のランチは大好きなみそラーメンやおうどんに。
13時頃、留守番仲間のおばあちゃんの昼食時に起き出して、お昼をねだりました。
夜はチャーハンや牛肉炒め、たまにドッグフード。「あれ?食べない?」と心配しても夜中に起きて完食しました。

ここ2日、ご飯を食べれず、昨日から立ち上がることも出来なくなり、1日中おばあちゃんにだっこされていました。あんなに大人しくだっこされる桃は最初で最後でした。
朝方、亡くなった父が、パンプキンケーキを桃に与えようとする夢を見て、もしかしたら、と思ったら…。
でも、来週からおばあちゃんの入院が決まっており、ひとりでお留守番はさせられないのに、どうしようと思っていましたが、寂しく寒い思いをしてひとりぼっちで亡くならなくて良かった。

大きな音をたてたら「あ!起こしたかな?」と思って振り返ったり、床に物を置かない癖に気づいて「あぁ、もう桃の邪魔になることもないのか」と思ったり。
「あぁ、もう病院に薬を貰いに行くこともないのか」「あぁ、もう床のおしっこに注意しながら歩く必要はないのか」、「あぁ、もうお守りの留守番は必要ないのか」、「あぁ、もうドッグフードは買わなくていいのか」、「あぁ、今年からはこたつを置けるのか」全てわずらわしかったことなのに、ほっとした以上に悲しく寂しい。

痩せて、毛も薄くなり、満足に動けなくなって、汚れて、ドロドロのボロボロになった姿が、なぜだか赤ん坊の時のように愛しくて愛しくて。

ありがとう。大好き。安らかに。