10歳前後位になると、シナプスの量がほぼ大人と同じになるので、それまでの記憶法が上手く使えなくなり、覚えられなくなるお子さんが少なくありません。
覚えられなくなるだけでなく、それまでの記憶法で覚えた記憶は、非常に忘れやすいので、どんどん忘れてしまったりします。その結果、4年生くらいまでは、簡単にできていた問題が突然解けなくなったりします。
それは、国語などの記憶科目だけにとどまりません。なぜならば、公文のような単純繰り返しで計算をマスターした子どもの場合にも同じことが起こるからです。
もともと、左脳型の場合は、単純繰り返し学習が不向きで、概念を求め、自ずと概念理解する子どももいます。ところが、右脳型の場合は、もともと、単純記憶た得意なので、計算を繰り返しでマスターしてしまうと、4、5年生になって突然間違いが増えたりします。
そのまま、算数が苦手になる子どもも少なくありません。
4,5年生になってシナプスが増え、それまでの、単純記憶から連想記憶にスイッチ出来ない事が原因なのです。
では、連想記憶とはどういう物かということですが、連想ゲームのようなものを想像される方が少なくないと思いますが、シナプスによる連想記憶はちょっと異なります。
シナプスによる連想記憶とは、正確には、連想ではありません。2つ以上の出来事を同時に記憶することです。その結果、それぞれの出来事がシナプスによって紐付けられ、どれか一つを思い出すと他もつられて思い出せるというものです。
懐かしい匂い、や懐かしい歌というのも同じですね。匂いや歌と過去の出来事の間には因果関係や連想させる物は必要ないのです。
ただ、一緒に記憶したということだけなのです。
ですから連想記憶学習とは、決して、連想ゲームではありません。全く関係無い事柄を同時に記憶することで、どちらかを思い出した時につられて他方を思い出すというものです。
ですから、嫌いな科目にも効果があります。嫌いな科目の覚えなければならないことと、好きな事を一緒に覚えることで、嫌いな科目でも覚えられるようになるのです。
つまり、学習で使う連想記憶とは、嫌いな科目や項目を好きな事に紐付けて覚える一つのテクニックなのです。
もちろん、好きな事にもそのまま利用可能ですが
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