マルチリンガル育児 WHY⑤ | 我が家の地球人たち  バイリンガルよりマルチリンガル!

我が家の地球人たち  バイリンガルよりマルチリンガル!

8ヶ国語話す地球人夫と歩む、多言語子育て@日本・台湾・カナダ。
コテコテ日本人ママ目線による、マルチリンガル子育てのリアルをレポート!ブログ管理人はアラサーママさん医学生。
マルチリンガル子育てが広がれば日本の未来はもっと明るくなる!

今日のテーマは
中学・高校留学で十分? 
です!

ゴールデンウイーク明けで久しぶりの更新です。

多言語育児で一番気になるのが、『いつまでが開始のリミットなの?』というところではないでしょうか?
幼稚園までは幼児英語サークルや教室に通って、こども英語教育に熱心だったお母さんお父さんも、『うちの子の海外デビューはいつがいいかしら?』と思うことでしょう。

あまり早く行かせてもお金がもったいないから、日本で十分基礎英語力をつけて、中学や高校で行かせようかしら?

お父さんの転勤で2年アメリカに住んでた近所の◯◯ちゃんも、5歳で帰ってきたから、今ではすっかり英語忘れちゃったみたいだし、、、

この考えの人が多いかと思います。
私も、例にもれず、中学三年の夏、オーストラリアに1ヶ月ホームステイしました。
進学校志望だった私は、受験で大切な時期なのに今行ってる場合じゃない、と地元一有名なスパルタ塾に反対され、塾を辞めてホームステイに行きました。
1ヶ月という期間、中学という時期、正直短く、遅かったです。ようやくコミュニケーションがとりやすくなった時点での帰国。

1年で帰ってきた人は、3年で帰ってきた人は、その人なりの『もっと長くいれば』『もっと早く行けていれば』があると思います。
自分の分析は、意外と自分が一番冷静にできていたりします。

1年高校留学して帰ってきた息子が、ペラペラ英語を話している!
中学の夏休み1ヶ月ホームステイに行った娘が英語が上達している!!

すごい!!!

両親たちってそう思いがちですよね。

日本人の英語が世界的に見ても、低いレベルであることは有名ですが、その障害のひとつが、『外国語を学ぶ子供の実力を過大評価してしまう』という点だと思います。

英語の実力はある程度高い人は多いかもしれませんので、別の例を出しましょう。
例えば、みなさん。北京語を習ってきた子供が、早口でなにやらペラペラ北京語を話している!、、、『すごい!うちの子、ペラペラ!』
正しい発音をしているか、文法が正しいか、そんな評価できませんよね?

実際、私も、2歳の息子の英語・北京語は、『語彙力がグングン伸びてる!』『発音いいなぁ。私よりかなりすごい。』と、いつも褒め褒めモードです。
でも、夫に聞くと、『北京語の4声はセンスいいね。でも、英語も北京語も発音はまだ使い分けられてないのあるから、まだまだこれからだね。』と正しく評価できるのです。マルチリンガル育児をする上で、正しい評価ができる大人が近くにいることは、子供がさらなる上のレベルを目指すのに欠かせないポイントです。

日本の受験や部活などの環境を考えると、日本の教育環境にうまく適応できているお子さんであればあるほど、多文化・多言語環境を設定するのは難しいと思います。
いつから海外に出すのか、お子さんの学習におけるコアの言語はどうするのか、どこの国の大学に行かせたいか、どれぐらいの多言語レベルを目指したいか。

おのおのの家庭で、お子さんが十分小さいうちから話し合う。
家族が一丸となって子供の多言語教育に取り組むためには、早めに話し合い、目標や方法を日々修正していく必要があります。

『赤ちゃんのときから、大学の話?!早い早い!!』
と思われるかもしれませんが、
『長期的な継続的な計画』が多言語育児の成功のカギです。