今日の産経新聞の「極言御免」の記事、とても論説委員の論文とは思えない。


 一点だけに絞って、事実関係を全く無視している点を述べておく。2011年3月14日から15日にかけて東電の清水社長が海江田経産大臣にF1からの東電職員の退避(又は撤退)について電話を入れたことは政府事故調での海江田経産大臣の調書から明らか。また東電のテレビ会議の公開部分からも清水社長自ら政府のしかるべきところと退避(又は撤退)について話をしていると発言している。


  このように直接の関係者が退避(又は撤退)について当時発言していたことは証拠から明らかであるのに、それを無視して、東電の撤退問題に直接か関わっていなかった班目氏が最近作成したマンガのタイトルを根拠に撤退問題は存在せず、私が撤退を止めたことがなかったかのように論陣を張っている。論説委員の妄想であり、とても論説といえるような代物ではない。