トランプ政権の混迷、EU離脱をめぐるイギリスの混乱など国際政治の不透明さに加え、日本でも自民党二階幹事長による多数の元野党議員の自民党への囲い込みや、大阪の知事と市長が辞任してたすき掛けで再出馬するなど、一般国民の目には「異常」と思えることが「普通」になってきています。

 

これまでにも私自身を含め、政界再編の中で所属政党が変わる例はたくさんありました。従来の例では当事者は一定の政治信念に基づく行動であることを表明しました。しかし最近の例では野球選手が活躍の場を求めて球団を変わるのと同じ感覚で政党を変わっているように見えます。つまり政治家にはそれまで主張してきた政治理念があるはずですが、最近自民党に移る政治家からはそれまで主張してきた政治理念と自民党に移るという行動の整合性について、一般有権者が納得できる説明はありません。

 

現在も政界再編は進行中です。私は立憲民主党は政治家が相談して生まれた政党ではなく、2017年秋に「枝野立て!」という声を挙げ、結党してわずか20日後の投票日に「立憲民主党」と書いて投票した1100万人の有権者によって生まれた政党であることを繰り返し言っています。立憲民主党の最重要な政治理念はその1100万人の有権者の期待に応え、自民党に代わる政権を目指すことです。加えて原発ゼロを実現することです。政治理念を共にできる政治家であれば共に活動したいと思っています。