今度の参院選は原発ゼロを実現する選挙になろうとしています。その象徴が静岡県から立憲民主党公認で立候補を表明した徳川家広さんです。徳川家広さんは記者会見で「浜岡原発の廃炉へに道筋をつけたい」と明言。静岡に縁の深い徳川宗家19代目の徳川家広さんが浜岡原発のある静岡県で原発の廃炉を明確に主張して立候補を表明された意味は非常に大きい。

 

東海第二原発のある茨城県でも立憲民主党から立候補を表明した小沼巧さんは、「原発発祥の地である茨城から『原発ゼロ』に向けた第一歩を現実的にすすめていくことが私に課せられた使命だ」と記者会見で明言しました。経産省出身である小沼巧さんが原発ゼロを掲げて立候補する意味もまた非常に大きい。経産省の若手の中にも同様な考えの人は多いはずです。

 

もともと原発問題は自民党対野党の争点ではないはずです。最近亡くなられた哲学者の梅原猛さんは「原発事故は文明災」と喝破されました。まさに文明の問題です。未来に責任を感じるか、今だけ、自分だけよければそれでいいと考えるかの問題です。日本の将来、世界の将来、そして後世に生きる人たちのことを考えれば原発ゼロを実現することは今に生きる私たち世代の責任です。