先日○○酵素をいただきました

何十種類の野菜と果物を長期間煮続けて

真っ黒なペースト状になったものがスティックタイプの袋に入って

これを飲むと体内で酵素が働いて健康になる

その人がいうにはがんも治る!? とのこと。

 

えっ! 酵素ってタンパク質だからアミノ酸に分解されないと

消化管に吸収されないないよね。

つまり酵素のまま体内には入らない。腸管内はまだ体外だから。

体内に入ったアミノ酸が筋肉になったり、肝臓の栄養になったりして

一部は酵素になるかもしれないけど、元の酵素にはならないよね

 

それ以前に飲んだらすごく甘くて、高血糖になって、インスリンがドバドバ出て

反応性の低血糖起こして、冷汗がでて具合が悪くなりました。

恐るべし。

 

そこで今日は「酵素って何だ?」

酵素って触媒です

過酸化水素水に二酸化マンガンの黒い粒を入れたら泡が出て

火のついた線香を入れたらポッと燃えたよね。

過酸化水素水が分解されて酸素を発生下からです。

高校時代の実験で、あれが触媒。

物質は容易には壊れないけど、触媒があると壊れて分解されます

そのときに化学エネルギーを出します。

生物はその化学エネルギーによって生命を維持しているのです。

それが代謝。

 

無機物の触媒は無機触媒、

有機物の触媒は有機触媒、それが酵素、タンパク質です

 

タンパク質は複雑な形をしていて、結合するものが限られているのです

それが酵素の基質特異性、特定の物にしか結合せず作用しないのです。

しかしときにはその結合部位(活性中心)がちょっとかけていて

それを補わないと結合しない。それを補ってくれる物が補酵素

補酵素も有機物です。ビタミンだね。

ときには無機物が補ってくれるときも、そのときは補酵素と呼ばずに「補欠分子族」といいます(なんて覚えにくい名前だ)これがミネラルなのです。

 

これで酵素とビタミンとミネラルがつながったね。

続きはまた明日。