毎日コロナ報道が続く中で、コロナウイルスを擁護する意見が全く見受けられないので書きます。

生物がこの世に生まれて果たすべき役割は、生きること、子孫を残すこと、同胞を守ることです。

植物が抗酸化物質のポリフェノールを持っているのは紫外線から身を守るため。決して人間を健康にするためではありません。

またタバコの葉に含まれるニコチン、ケシの実のヘロイン、コカの葉のコカインは、昆虫や草食動物などの捕食生物から身を守るためにあって、決して人間に快楽を与えるためではありません。

イナゴは米を食うから害虫で、イナゴを食べるカマキリやクモは益虫と聞いて、子どもの頃違和感を感じました。それは人間の都合であって、それぞれの虫は自分たちが生き残るために生きているのです。

 

害虫、害獣、悪玉菌 と決めつける前に、地球上のあらゆる生物が賢明に生き抜いて、子孫を残そうとしていることを忘れてはいけません。自分に危害を加えるかもしれないという先入観が、相手を敵と見なし、恐れ、攻撃させるのです。同じように他の民族や住民を敵と見なして攻撃を加えたり、差別したり、服従を強いたりするとき、自分こそがこの地球上の生物たちに害を及ぼしていることを忘れてはいけません。

人間が生物たちの聖域まで生活圏を広げ、そこに既存の生物が出現したからといって殺戮するのを、人類の侵略の歴史と重ね合わせてください。そこに正義はあるのでしょうか。

ウイルスは自己増殖ができないので生物の定義には当てはまりませんが、子孫を残そうとしていることは変わりありません。それを滅亡させることは不可能で、憎み続けることも意味のないことです。残された道はただひとつ、共生することです。

インフルエンザウイルスがこの世からなくならないように、コロナウイルスも発生し続けます。しかし私たちは先人から言い聞かせられた記憶があります。

外出から帰ったら手を洗ってうがいすること。

これは神社にお参りするときも必ずおこなわれます。

道を歩くときははしを歩き、人前で大きな口を開けて騒いだり笑ったりしないこと

体具合の悪いときは、出かけずに、日陰で休むこと

 

海外の方からも私たちはきれい好きで正直な国民だといわれています。

コロナの流行を人のせいや政治のせいにしないで、自らが慎むことができれば

パラリンピックの開催や芸術・芸能活動を非難する必要もなくなります。

コロナは毎秒のように遺伝子の変異を起こし、生存のための試行錯誤をおこなっていますので、流行に拍車を掛けていますが、衰退し始めると変異株も少なくなって普通のかぜウイルスになります。個々の自制が感染の歴史を乗り越えてきたことを誇りに思いましょう。

今日はここまで