3月21日に東京で千秋楽を迎える劇団四季の最新オリジナルミュージカル

 

「バケモノの子」を、浜松町にある四季劇場・秋にて、観劇して来ました。

 

 

 

 

 

細田守監督の大ヒットアニメーション映画「バケモノの子」を、

 

劇団四季が総力を挙げて初の完全ミュージカル化。

 

 

 

 

脚本と歌詞は、映画「アナと雪の女王」や劇団四季の「アラジン」で訳詞を

 

手がけた高橋知伽江氏が、演出は青木豪氏が担当

 

 

 


劇団四季が、新作オリジナルミュージカルの原作として映画「バケモノの子」を

 

決定したのは2018年末

 

それから約3年半をかけて総力を挙げて創作に取り組み、2022年4月30日に

 

開幕を迎えたとの事。

 

 

 

 

パンフレットによりますと、”乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負”だそうです。

 

 

すっかりご紹紹介が遅くなってしまいましたが、開幕早々の

 

昨年ゴールデンウィーク中に、初観劇。

 

 

 

 

その後ご縁があり、半年後の昨年晩秋に、2回目の観劇をさせて頂きました。

 

 

 

 

実は、アニメが原作だという事で、余り期待せずにお伺いしたのですが(;^_^A


先に結論を申し上げますと、大変見ごたえがあるミュージカルで、

 

とても素晴らしかったです。

 

 

 

 

 

表テーマである人間とバケモノの親子の絆もとても感動的ですが、同時に、

 

個のアイデンティティや、人間の心の底に潜む闇等、かなり深いテーマ性もあり、

 

心に響きます。

 

特に第一線で活躍しているビジネスマン達の琴線に触れるものがあったような?

 

子供向きというよりは、どちらかと言いますと、大人向きのミュージカルの印象。

 

 

ラストの「バケモノの子」を歌いあげるシーンでは、客席のあちらこちらで、

 

すすり泣きも漏れて来て。

 

とても感動的なミュージカルでした。

 

 

 

東京では3月21日に千秋楽を迎えるそうですが、年末には大阪公演も決定して

 

いるそうですので、自身の備忘も兼ねて、観劇の感想を、

 

簡単にご紹介させて下さい。


 

スタッフやキャスト他(パンフレットより引用しています)

 

 

 

 

キャスト

 

 

 

 

アンサンブル

 

 

 

 

主な登場人物

 

主役の熊徹(くまてつ)

 

 

 

 

 

九太(きゅうた)及び人間界

 

 

 

 

 

熊徹と次期宗師の座を争う猪王山(いおうぜん)と長男の一郎彦たち

 

 

 

 

熊徹の仲間

 

 

 

 

宗師

 

 

 

 

チラシから引用したごく簡単なストーリー

 

 

 

 

 

初回観劇時のキャスト・アンサンブル

 

 

 

 

 

昨年晩秋観劇2回目時のキャスト・アンサンブル

 

 

 

 

初回時のメインキャストは、トップメンバー(子役除く)

 

2回目は、主演の熊徹と猪王山が変更、それ以外のメインキャストは

 

初回時と同じメンバーでした。

 

主役の熊徹役は、

 

 

 

 

伊藤さんも、田中さんも、どちらも荒々しく乱暴者ですが、

 

実はとても愛情深く心根の優しい不器用な熊徹を、迫力ある歌声と存在感で

 

演じていて、とても良かったです。

 

 

 

 

九太(青年)役は、二回とも大鹿さん

 

私、初回時は、主演は九太の方かと思ったほど良かったです。

 

 

 

 

バケモノ界では、100年に一回だけ宗師が神になる機会を9年後に控え

 

宗師は引退を表明、次期宗師の候補二人を発表します。

 

 

 

(以下舞台写真はオープン時のネットニュースより引用、撮影は阿部章仁、樋口隆宏)

 

 

 

一方、人間界では、

 

母親と死別し独りぼっちになってしまった9歳の少年蓮(れん)は、渋谷の街で、

 

親戚や補導の警官から逃れようとしているうちに、バケモノ界から弟子を探しに来て

 

いたバケモノの熊徹と出会い、バケモノ界の渋天街に迷い込んでしまいます。

 

 

 

 

 

熊徹は蓮を九太となずけ、弟子にすることに。

 

 

 

 

 

百秋坊や多々良を始め、バケモノたちも、人間の子の九太を温かく迎え入れてくれ、

 

修行の一環として、皆が、九太に家事他を教えるアンサンブルシーンが、

 

歌もダンスも含め、とても楽しいです。

 

 

 

 

劇団四季の実力を感じる好きなシーンです。

 

 

熊徹のライバルの猪王山役は、

 

 

 

 

初回時の猪王山役の芝さんのお声が、美しくてうっとり~!

 

後でパンフレットを見ましたら、オペラ座の怪人の怪人役も務められた方と知り、

 

納得しました。

 

田島さんのお声も、美しくて、猪王山らしい気品があり良かったです。

 

 

 

 

猪王山の長男の一郎彦(↑左)は、子役の時も白い帽子をかぶっていて、

 

上品かつとても可愛らしいです。

 

優等生タイプにて、父親を尊敬していつか父親の様になりたいと思っていますが、

 

いつまでたっても牙も生えて来ず、自分が何者か悩むようになります。

 

 

 

やがて、時は流れ、九太は17歳に成長。

 

 

 

 

熊徹と九太は、本物の親子のような深い絆で結ばれています。

 

が、九太は、武術だけの日々に疑問を擁き始め

 

 

 

 

偶然人間界の扉を開けてしまい、高校生の楓と知り合います。

 

 

 

 

楓が落とした「白鯨」の本をきっかけに、九太は、人間界とバケモノ界を

 

行ったり来たりして、図書館で楓から文字を学びます。

 

そして、人間界で大学に進学し、もっと色々な事を学びたいと思い始めます。

 

 

 

一方、猪王山の長男の一郎彦は…

 

青年役の一郎彦は、二回とも、笠松哲郎さん

 

 

 

 

一郎彦は実は人間なのですが、出生の秘密を知らぬまま青年になり、ほぼ同じ年の

 

人間の子である九太に反発、彼を憎むようになります。

 

 

 

 

悩める繊細な一郎彦を、笠松さんが好演。

 

 

 

 

この白い帽子が、笠松さんに似合っていて、可愛くかつとても品が良い事もあり、

 

今回の「バケモノの子」の中で、実は私的には一番気になり、

 

お気に入りのキャストでした(笑)

 

 

やがて、次期宗師をかけた猪王山と熊徹との戦いに、尊敬する父親が負けた怒りが

 

発端となり、人間の心の奥に潜む闇(嫉妬や妬み・憎しみ)に落ち、

 

バケモノ界と人間界を巻き込んで、大変な騒ぎに発展していきます。

 

 

闇落ちした一郎彦は、九太への妬みや怒りや憎しみから、

 

とうとう大きな白鯨となり、渋谷の街中で、九太に襲い掛かります。

 

 

九太の危機を知った熊徹は、自分の命を懸けて、九太を救おうとしますが・・・・

 

そしてラストは・・・・・

 

 

東京での千秋楽は3月21日ですが、2023年12月から大阪公演も決まっています

 

ので、ネタバレは、避けます。

 

感動のラストは、見てのお楽しみという事にて。

 

 

 

ネットニュースより引用した開幕時のカーテンコールのお写真

 

 

 

 

 

最後は、割れんばかりの拍手で、感動の舞台は幕を閉じました。

 

初回時も良かったですが、開幕から半年以上経過した晩秋の2回目の観劇時の方が、

 

アンサンブルも含め、どのキャストも、夫々がより演技にも歌にも磨きがかかり、

 

より一層まとまっていて、面白くかつ感動的でした。

 

演者だけでなく、観ている私達の方もレベルアップしたのか、

 

科白や歌詞等もより細やかに心に響き、より深い感動を覚えたようです。

 

冒頭にも書きましたが、自省も込めて、色々と考えさせられる

 

深いテーマ性のあるミュージカルでした。

 

感動的なミュージカルを有難うございました。

 

 

同じ劇団四季でも、ディズニー等のミュージカルの方が、華やかさや知名度もあり

 

どうしても人気があるようですが、「バケモノの子」もとても良かったです。

 

娯楽性のあるスケールの大きな舞台も楽しめ、かつ深いテーマ性もあり、

 

お薦めです(チケットも取りやすいかも?(笑))

 

 

小さなお子様には少し難しいような気がしますが、中学生以上は勿論、

 

おませな子なら高学年ぐらいから楽しめますので、大人だけでなく、

 

ご家族でも機会があればどうぞ。

 

今後上演されるであろう大阪や全国の皆様、ご参考になさってくださいませね。

 

 

(尚、ご紹介の画像は、パンフレット及びチラシ、開幕時のネットニュースより、

 

引用させていただきました。)

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、有難うございました。