劇団四季のミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」横浜公演を、

 

KAAT神奈川芸術劇場にて、観劇して来ました。

 

 

 

 

最初に結論を述べると、めちゃめちゃ面白かったです。

 

劇団四季だけでなく、宝塚歌劇帝劇他も含め、過去に観劇したミュージカル、

 

記憶にある40数作品の中で、一番面白かったかも?

 

まさに、チラシのコピー「観るだけで、幸せになれる。」の通り!!

 

 

あくまで私の独断ですが、ミュージカルには、大雑把に分けて、歌で魅せるものと、

 

ダンスで魅せるものの二通りがあるような気がします。

 

本作は、ダンスで魅せるミュージカル。

 

勿論歌で魅せるミュージカル「オペラ座の怪人」の怪人の美しい歌声は、

 

今でも心に残っていて大好きなミュージカルですが、本作は、ダンスが秀逸。

 

タップダンスをメインにしたダンスの見事さに、一気に心を鷲づかみに

 

されてしまいましたよ。

 

ストーリーも底抜けに明るいラブコメですので、兎に角めちゃめちゃ

 

楽しくて、最高に面白かったです。

 

 

 

 

20分の休憩も含め、3時間に及ぶ大作です。

 

 

 

 

 

ピンぼけしてしまいましたが、開演前のお席からの舞台写真↓

 

客席は、緞帳も赤、内装も赤で統一されています。

 

センターではありませんが、前列の良いお席でした。

 

 

 

 

幕が開く前に、先ずは緞帳の向こうから、何となく聞き覚えのある昔懐かしい音楽が

 

流れて来ます。

 

フレッド・アステアの全盛期や「パリのアメリカ人」等の懐かしいアメリカ映画を

 

彷彿させる曲調です。

 

 

それもそのはず、本作の原作は、ガーシュウィン兄弟が曲を書き下ろし、1930年に

 

ブロードウェイで上演された「ガール・クレイジー」との事。

 

アステアとの名コンビで名を馳せたジンジャー・ロジャーズやエセル・マーマンが

 

主演したそうです。

 

これを原作に、コメディー要素を更に追加、曲も編曲、新たにリメイクし、

 

1992年にブロードウェイで「クレイジー・フォー・ユー」を開幕

 

 

当時のブロードウェイは、イギリス発の「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」

 

「ミス・サイゴン」などの歌をメインにしたシリアスな内容のミュージカルに

 

占拠されていたそうです。

 

そこに登場したのが、本作。

 

歌&ダンスをメインに、底抜けに明るいミュージカルコメディーは、楽天的な

 

アメリカ人の心を一挙に捉え大ヒットし、1622回の大ロングランを記録。

 

 

 

劇団四季による日本初演は、1993年

 

以来、劇団四季の大切なレパートリーになったとの事です。

 

(以上、パンフレットの説明を参考にまとめました。)

 

 

 

主なスタッフ

 

 

 

 


そして、2023年、劇団四季創立70周年を記念して、

 

”ラブコールに応えて8年ぶり”に再演される”ミュージカル・コメディの決定版!”

 

との事です。(チラシ裏面より↓)

 

 


 

 

 

簡単なストーリーは以下の通り(チラシより引用)

 

 

”1930年代、ニューヨーク。銀行の跡取り息子、ボビーは仕事よりもダンスに夢中。


母親の命令で、砂漠の町の劇場をいやいや差し押さえに行くが、そこで出会った

 

娘ポリーに一目惚れ。


ところが彼女は、ボビーが差し押さえに来た劇場のオーナーの娘だった。


フラれたボビーは、大物プロデューサーのザングラーになりすまして劇場を救う、

 

という作戦に出る。


町の人たちと協力してショーを成功させれば、劇場も恋もうまくいくはず――


しかし皮肉にもポリーは、ボビーが化けたザングラーにぞっこん。


さらにそこへ本物のザングラーが現れた…… 大混乱の恋のゆくえは!?”

 

 

 

本日のキャストは、以下の通り。

 

 

 

 

 

主演のボビーは、萩原隆匡(たかまさ)さん

 

ヒロインのポリーは、町真理子さん

 

 

宝塚と違い劇団四季は、ビジュアル的な魅力は余り感じないのですが、

 

ポリーの衣装がとても素敵で、町真理子さん、とても可愛かったです。

 

 

 

そして、素晴らしかったダンスについて。

 

どのシーンのダンスも、素晴らしかったですが、特に印象に残ったシーンは、

 

第一幕

 

ポリーに一目惚れしたボビーが、求愛を込めて大通りで踊る「Shall we dance?」

 

とても素敵なシーンで、ポリーでなくてもうっとりします。

 

 

ボビーは銀行から差し押さえに来た債権者だと知ったポリーは、彼に不信感を

 

いだき、ボビーを振ってしまいます。

 

何とかポリーの気を引こうとボビーは、有名なプロデューサーのザングラーに

 

変装し、ニューヨークの踊り子達を田舎町に呼んで、劇場を立て直そうと試みます。

 

 

最初は箸にも棒にもかからなかった町の男達ですが、ザングラーになりすました

 

ボビーの指導の下、バスに合わせリズム感をマスター。

 

リハーサルで、目を見張るようなダンスを踊るまでに成長

 

ボビーと町の男達と踊り子の群舞「Slap that bass」

 

見ごたえがあり、楽しいシーンです。

 

 

ポリーは、徐々に、ザングラーに扮したボビーに心惹かれ始めますが、

 

それはあくまでザングラーにであり、ボビーとポリーの心はすれ違ったまま。

 

 

いよいよショー開幕当日を迎えますが、旅行記を書くためにやって来た英国人夫妻

 

以外の観客はゼロ

 

落ち込むボビー(=ザングラー)を、ポリーは、町の男達と一緒に、見事なダンスで

 

励まします。

 

第一幕ラストのこの「I got rhythm」のダンスシーンが、最も圧巻でした

 

(語彙が少なくてすみません・汗)

 

 

 

感動の一幕が終了し、二幕へ。

 

踊り子のリーダーのテスを追って、何と本物のザングラーが町に登場。

 

ポリーの気を引くためにボビーがザングラーになりすましていた事を知らない

 

ポリーは、本物のザングラーに愛を告白しキスをしてしまいます。

 

ショックを受けたボビーと、テスに振られたザングラーは、共にやけ酒を飲み

 

酒場にて酩酊状態に。

 

ザングラーに扮したボビーと、本物のザングラー、そっくりの髭の酔っぱらい男

 

二人の夜の酒場でのコメディシーン「What causes that?」も、

 

とても面白くて、抱腹絶倒でしたよ。

 

 

翌朝、二人のザングラーが寝そべっている姿を発見したポリーは、

 

自分がからかわれたと勘違いし怒り、ボビーの言葉に耳もかさず。

 

 

結局、二人の気持ちはすれ違ったままにて、ボビーはポリーを諦めて、

 

ニューヨークに戻ります。

 

傷心のボビーは、母の銀行の仕事を手伝っていますが、心ここにあらず。

 

 

一方本物のザングラーは、テスの為に全財産をなげうって町の劇場を、

 

立て直していました。

 

それを聞いたボビーは、自分もザングラーを見習い心に正直に生きようと、

 

愛するポリーに会うために、再びデッドロックへと向かいます。

 

 

立て直された劇場のショーの花形となっていたポリーと再会

 

皆の協力もあり、ラストは、めでたしめでたし

 

「Things are looking up-reprise」全員が参加した華やかなダンスシーンで、

 

舞台は幕を閉じます。

 

 

割れんばかりの拍手で、スタンディングオベーション

 

何回ものカーテンコールで、二人が本編同様にキスをしてくれたりと、

 

最後まで、とても楽しい舞台でした。

 

有難うございました。

 

 

 

私の拙い文章では、「クレイジー・フォー・ユー」の面白さやダンスの見事さを、

 

なかなかお伝え出来ないのが残念です。

 

横浜公演は、7月22日まで、その後は、全国公演で各地を回るとの事。

 

こんなに面白いのに、ディズニーと違い余りネームバリューがないのか、

 

横浜公演のチケットも多分完売になってはいないはず。

 

百聞は一見に如かず、ご興味のおありの方は、どうぞね。

 

 

 

 

 

 

最後に、初訪問のKAAT神奈川芸術劇場について、簡単にご紹介します。

 

KAAT神奈川芸術劇場は、みなとみらいにある劇場にて、2011年に開館

 

公式HPによるホールの説明

 

 

 

 

1~3階部分は、NHK横浜放送会館になっているそうです。

 

劇場ビル一階入り口より中に入りますと、高さ30メートルに及ぶ壮大な

 

吹き抜け空間↓(公式HPより画像をお借りしました)が広がっています。

 

 

 

 

エスカレータでホールのメインロビーのある5階まで一挙に上って行きます。

 

 

6階部分(ホールM2F)から吹き抜けを撮影したお写真

 

 

 

 

5階が、ホール1階になります。

 

一階客席案内図

 

 

 

 

↑の現在地辺りから、エントランス方向を撮影したお写真

 

 

 

 

人が写り込んでしまいますので、カットしましたが、右手壁際に沿って、

 

一人ずつのソファが、かなりの個数置かれています(各階とも)

 

 

6階が、ホールM2階にて、一階後方席の入り口になっています。

 

 

 

 

奥にコーヒーや軽食を販売しているビュッフェがあります。

 

コロナ禍の3年間、劇団四季は、ロビーでの飲食はずっと禁止でしたが、

 

5月8日からロビーでの飲食が可能になったとの事。

 

終演は夜9時過ぎですので、各階のソファで軽食を取っていらっしゃる方も多々あり。

 

私達は、ビュッフェでごく軽くおやつ程度の軽食を、開演前に取らせて頂きました。

 

↑は、そちらのスタンディングカウンターから撮影したお写真です。

 

 

化粧室は、ホール一階より、M2階の方が数が多いらしいので、宝塚のように女性が

 

多い観劇の場合は、一階席の方は、M2階のトイレに行かれた方が良いかもです。

 

 

7階、8階は、夫々、ホール2階席、3階席の入り口になっています。

 

公式HPよりお借りしたホール内のお写真

 

 


 

2階席、3階席は、目線がかなり高くなりそうですが、どうでしょうか?

 

 

劇場周辺は、中華街や海に近いですし、夜よりは、マチネで観劇し、

 

その後、横浜みなとみらいを楽しむのも良さそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、有難うございました。