劇団四季の創立70周年記念公演として、自由劇場で6月22日から上演されている

 

「ジーザス・クライスト=スーパースター」ジャポネスク・バージョンを

 

観劇して来ました。

 

 

 

 

チラシのキャッチコピーでは

 

”四季ミュージカルの礎となった唯一無二の舞台。

 

キリスト最後の7日間を描く、浅利演出の神髄。”との事です。

 

簡単なストーリー(劇団四季HPより引用)は、こちら↓

 

”今から約2000年前、ローマ帝国が支配するパレスチナ。
圧政と退廃に苦しみ、救世主の到来を待ち望むユダヤの民の前に
彗星のごとく現れた一人の青年がいた。その名は「ジーザス」。

新しい教えを説くジーザスに人々は心を奪われ、彼こそ「神の子」と讃える。
熱狂的に崇拝される中、彼は、民衆の期待と自己の無力さとの狭間で苦悩する。
使徒のひとりであるユダは、ジーザスを慕い愛しながらも、
彼が「神の子」として祀り上げられているように感じ、不安に苛まれる。
一方、唯一ジーザスが心を通わせるマグダラのマリアは、
彼の苦悩を知りながら、慰める術を知らない。

それぞれの愛、扇動されやすい民衆の心、権力者の思惑。
苦悩の果てのユダの裏切りが、運命の大きな渦に呑まれ、
抗えない力となって歴史の波を動かして行く。
そして、ジーザスは運命の十字架へ……。”

 

 

 

赤で統一されたアールヌーボー調風の自由劇場のロビー

 

 

 

 

 

 

スタッフ↓

 

 

 

 

まだ20代で無名に近かったイギリス人の青年のティム・ライス(作詞)と

 

アンドリュー・ロイド=ウェバー(作曲)によるロックオペラと銘打たれた

 

新作ミュージカル「ジーザス・クライスト=スーパースター」を、

 

1971年に浅利慶太が、ブロードウェイで観劇。

 

若者ならではのとがった文学的主張やロイド・ウェバーの音楽の才能に感銘を受け、

 

1973年中野サンプラザのこけら落し公演に、この新作を上映する事を決意します。

 

隈取りや白塗りのメイク、大八車や白衣などの歌舞伎の要素を取り入れた

 

斬新な演出の舞台は、1973年初演当初は強い衝撃を観客に与えたらしい。

 

が、何回も再演を繰り返し、演出も更にバージョンアップするうちに、

 

高い評価(世界的にも)を得るようになり、劇団四季の人気作になったとの事。

 

また、本作がきっかけになり、その後の劇団四季の大ヒット作となった

 

「エビータ」「キャッツ」「オペラ座の怪人」等作曲家アンドリュー・ロイド=

 

ウェバーと劇団四季のコラボ作が続く事にもなった記念すべき第一作だそうです。

 

(以上パンフレットより簡単にまとめました。)

 

 

本日のキャストはこちら↓

 

 

 

 

主演のジーザス・クライストには、神永東吾

 

キリストを裏切るユダには、佐久間仁

 

マグダラのマリアには、江畑晶慧

 

 

元々小さな劇場にて、どのお席からも舞台が良く見えます。

 

 

 

 

今回は、殊の外良席にて、

 

 

 

 

かつ通路側でしたので、前の方の頭が邪魔になるというようなストレスも全くなく、

 

舞台を堪能出来ましたよ。

 

 

舞台装置は、本当にシンプルで抽象的

 

 

 

 

衣装も全員白のジーンズに、上半身も実にシンプル

 

和楽器が奏でる「序曲」の旋律とともにスタートし、

 

前述したように歌舞伎の要素を取り入れた演出と、ロックナンバーの中、

 

自身が無力であることに苦悩する人間としてのジーザスと、

 

彼を慕いながらも裏切る事になるユダのそれぞれの葛藤が、

 

1時間45分、休憩なくノンストップで、描かれて行きます。

 

 

 

そして、神の子と当初はジーザスをもてはやしていた群衆は、自分達の望みを

 

かなえないジーザスにやがて憎しみを描くようになり…

 

 

 

復活はなく処刑される人間キリストの最後の7日間を描いた舞台は、とても重くて、

 

衝撃的な作品でした。

 

カーテンコールでも、演者の誰一人笑み一つなく、本当に重かったです。

 

好みが分かれる作品かもしれないですね。

 

 

ジーザスを演じるのは、技術的には勿論、体力的にも精神的にもとてもエネルギーが

 

必要で、かなり大変そう。

 

端正なお顔の神永さんは、見た目もキリストのイメージにとても合っていて

 

劇団四季の中でも、この役を演じられる実力者は、限られるというのが、

 

何となくわかります。

 

 

それにしても、日本は兎に角、キリスト教文化圏のニューヨークブロードウェイで

 

良く上演出来たなとも思いましたが、時はベトナム戦争が泥沼している頃?

 

多くの若者が、気楽な気持ちでベトナムの戦地に繰り出され、

 

でもそこは神の存在など信じられない過酷かつ地獄であった…

 

時代的に、この作品の登場が不可避だったような気もします。

 

 

オープニング時のぴあのニュースをスクショしておきましたので、

 

紹介代わりに引用しておきますね。

 

 

 

 

気分を変えて、グッズの紹介もしましょう。

 

 

 

 

クリアファイル

 

 

 

 

バッジやステッカー、缶入りパン

 

 

 

 

時計

 

 

 

 

私的に格好良いなと思ったのは、トートバッグにキーホルダー

 

 

 

 

 

劇団四季70周年記念グッズもお土産に戴きました。

 

 

 

 

有難うございました。

 

尚、HPによりますと、

 

”『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]

 

東京公演は7月16日(日)まで。来年2月にはもうひとつの演出

 

[エルサレム・バージョン]も上演予定です。”

 

との事です。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、有難うございました。