若冲展と三春の滝桜と花見山公園@福島県 | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp



4月13日土曜日、大学時代のサークル(奈良やお寺をまわり、仏像を愛でるサークル)の同期女子部で福島県に行ってきました
この女子部は、おととし実に何十年ぶりに再会を果たし、昨年は鎌倉や奈良をまわる活動(?)をしています
大学生時代には、バイト代を使い日本各地を巡り歩いた仲間です

なので、再会すればすっかり中身だけは昔のノリに戻り、
目的地までの道中では美術・歴史を語り、
目的地では仏像を愛で、
宿では夜更けまで人生を語らう「まるでおっさん」な(古)女子の仲間(独身率高し)です

子育て期に仲良くなったママ友仲間たちとの、子どもや旦那や姑やテレビやペットの話もそれはそれでいいけれど、
硬派のおっさん女子との語らいは脳内に新しい回路がパチパチ出来るような、そんなアンチエイジング的な心地よさがあるのです


で、今回はツアー会社の主催するツアーに参加しました
東京駅から東北新幹線とチャーターバスを使う日帰りのツアーで、
お目当ては
①福島県立美術館で開催中の伊藤若冲展、
②日本三大桜の一つ三春の滝桜🌸
花見山公園のお花見🌸
の3つです爆笑


①まずは、福島県立美術館

ここでは、「東日本大震災復興祈念伊藤若冲展」
が開催中でした




(ここまで、美術館のHPの写真)


展示の若冲作品は、つい先日まで上野で開催されていた「奇想の系譜」展からそのまま来た作品も多かったように思いました

それにしても、
「よくぞこんなに沢山若冲を集めた!」というくらい若冲の絵が沢山展示されていました


これは実際の福島県立美術館の画像です
真っ青な空に美術館の建物と若冲の看板が映えます

美術館内には写真スポットも用意されていました



今や日本中で大人気の伊藤若冲は、もちろん福島でも大人気で、混雑した展覧会でした

(にしても昨今の、猫も杓子もニンゲンも、若冲と聞けば「目の色変えて集まる」現象は一体なんなんだ!?と思わなくもないんですが…まあいいや)


若冲展以外の常設展示には、
速水御舟、安田靫彦、 村上華岳 、 山口華楊 、山本丘人 など、日本の名だたる画家達の作品や、
カミーユ・コロー 、クロード・モネ、ピサロ 、ルノワール 、ジョルジュ・ルオー 、ベン・シャーンなどの海外の作品がありました

なかでも、ワイエスの絵が4点ほど展示されていたのがとても印象的でした

アンドリュー・ワイエス (1917-2009)  の作品






ところで、私たちが福島まで来たのには
実は「裏テーマ」がありました

それは、大学卒業以来ずっと福島のこの美術館の近くに住んでいるサークルの同級生(仮にF君としよう)に会うためなのです
F君はこのあたりで芸術的な仕事をしているそうなのですが、みんな大学卒業以来何十年も会っていません
そこで、連絡先を知る一人がF君に連絡を取り美術館で待ち合わせたのです

私たち、そのFくんにただ「会いたい」という純粋な気持ち(気持ち悪!)だけではなかったのです

…多分このブログを読んでピンとくる人がいない前提で書いてますが(バレたらやだな)…


大学生だった頃のF君は、
なんとあの法隆寺救世観音に似ていたのです!(オーマイガー🤷‍♀️)

↓Fくんとよく似る
法隆寺救世観音像(国宝)

今までブログには書いていなかったのですが、
私は法隆寺の夢殿で救世観音像を観るたびに、
必ずF君(もしくは俳優の上川隆也さん…こちらも似てると密かに思ってます)を思い出してしまい、

大迷惑(?)だったのです汗

これ、パブロフの犬です


多分、「F君=救世観音説」は当時私が言い出した説のように思うのですが、
サークル仲間みんながこの説にかぶれてしまい、
以来ずっと同じ被害?を被っていたわけです

…思えばあの頃はとくに「あの仏像は〇〇に似てる!」というその〇〇を探すのが面白くて
(夢違観音がビートきよし似とかね)

ええ、やりすぎました真顔汗

だって、若い頃の印象というものは深く脳に刻みこまれるもので、あれから何十年たっても、
「仏像と(似ている)〇〇」
がセットになって頭の中に鎮座し続けているのですもん…えー?

だから救世観音を見れば自動的にF君を思い出す人生(壮大だな)となってしまっていたのでしたねー
amen

これをなんとかしたい!救世観音との連鎖を断ち切りたい!という思いが、私たちを突き動かしたのです(なんだそれ)



そして、もう一つ!

これは私が言い出したのではないのですが、
30歳くらいまで交流のあったある一人が、中年に差し掛かったF君を知っていて

その頃の彼は、なんと





藤田嗣治に似ていた!
と言うのです(もうやめてー!えーんゲラゲラ)

20代の救世観音は
30代でレオナール藤田に進化?昇華?変化?したというのです

お腹がよじれてたまりませんゲラゲラゲラゲラゲラゲラ


なので、
現在のF君に会って
「救世観音と連鎖」を断ち切り
藤田画伯とはどーいうことなのか?を確かめたい!
という壮大にどうでもいい裏テーマを持ち、福島に行ったのです!

(あ、でも純粋に「友人を訪ねた」というのが一番大きなテーマですからね…と言い訳しておきますデレデレ)


私たちはツアーに入っているため時間に制限があり、うん十年ぶりの再会だというのに、
10分くらいしかお会い出来ませんでした


その結果、
現在のF君は、年相応(お互いさまだ)に立派になられて、救世観音ではありませんでした!(当たり前だ)

これでようやく、私たちを悩ませ続けた
「F君と救世観音との連鎖」を断ち切ることができました🎉


で、次にF君とレオナール藤田の件ですが
これについては、

F君の前髪のパッツン度が足りない!
ということで、これまたリンクが外れたのです

(だって、ほら、前髪については、日曜美術館の司会の小野正嗣さんの方がレオナール藤田似だと思いますよ)
小野正嗣さん




ということで
F君、これからは安心してご活躍ください!?


福島県立美術館のあと、慌ただしくツアーのバスに戻りお弁当を食べながら移動したのは


②花見山公園
です

花見山公園については↓

このリンク記事によれば、花見山公園は
(以下引用)
「日本を代表する写真家 故 秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた場所で、 ウメ、数種類のサクラ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレン、ハナモモなどの花々がいっせいに咲き競います。 まさに「桃源郷」の言葉がふさわしいスポットです。
戦中の貧しい時代から、花木生産農家の方が長い年月をかけて雑木林を開墾し、生活のために花を植えたのが始まりです。 その美しさが人を呼び、「自然の花の美しさを一人で見るのはもったいない。 この喜びを万人のものとしたい」との願いで、昭和34 年に畑を一般開放されました。今では福島市民をはじめ、県内外の観光客に親しまれています。」(引用終わり)



もちろん初めて花見山公園を訪れたのですが、

ここは桃源郷でした

画像載せますので、ご覧ください

↓バスを降りて花見山公園に向かう道






春爛漫といった感じで、すでにとても満足なのですが、

花見山公園は、ここから先のようでした


山一帯が花盛りですが、それぞれの持ち時間や体力に応じて
30分、45分、60分コースのいずれかを選ぶことができます
60分コースは頂上まで登るコースです




私たちは60分コースを選びました(まだまだ負けません)
↓途中のいろとりの花たち💐🌼🌸








山頂からの眺め


山頂は公園になってます


下りてきました



無事に花見山公園を下りたのち、再びバスで最終目的地の三春の滝桜に向かいます

当初は、三春の滝桜に朝一番に行く予定でしたが、旅行会社の都合で夕方に行くことになりました
この旅行会社だけでも、数台の大型バスの大規模なツアーだったので、県立美術館のキャパなどを勘案して人数調整のため、私たちのバスは逆回りになったのだと思います


三春の滝桜
このリンク記事によれば(以下引用)
「日本三大桜に数えられる滝桜は、大正11年10月12日に、桜の木としては初めて国の天然記念物に指定された名木です。皇居宮殿の正殿松の間を杉戸絵「櫻」(橋本明治画伯)や、赤坂サカス赤坂Bizタワー壁画「四季樹木図」(千住博画伯)が、滝桜をモデルに描かれたことでも知られています。
 開花期には四方に伸びた枝から、薄紅色の小さな花を無数に咲かせ、その様はまさに流れ落ちる滝のように見えることから「滝桜」と呼ばれるようになったとも言われています。
 ※日本三大桜:根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)、山高神代桜(山梨県北杜市)と三春滝桜。」(引用終わり)



どんなに立派な桜かとワクワクしながら向かいます
数日前に降った雪が残っています
寒いです


で、これが三春の滝桜!




あー、まだ咲いていなかった!
三分咲きくらいの状況でしたうーん



枝垂れの先の方がわずかに咲いていました



↓背後の高台に登り見下ろしてみましたが、日陰になってしまってよくわからん…

満開を味わえず、ちょっと残念だったな〜


背後の高台を越えた向こう側には、里山が広がっていたので、そちら側にも足を伸ばしてみました


すると、ある民家の前には名もなき枝垂れ桜が見事な枝を伸ばしていたのでした
ただしこちらも三分咲きでした…




三春の滝桜は、晴れて満開となるとこんなふうになるようです

たぶん、今週末が狙い目なんじゃないかと思いますよ…






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