鎌倉市植木にありますが、鎌倉には珍しい浄土宗のお寺で、徳川ゆかりの寺でもあります
すでに余命宣告を受けていた父は、その寺の「梅がきれいだ」と言っていました
その時、「じゃあ一緒にまた見に来ようよ」とはさすがに言えませんでした
昨年父が亡くなったのは一月初めでしたが、その年の三月の初めの頃、一人でこの寺の梅を見に来ました
…それはそれは美しい梅の木々でした
あれから、1年
また、梅の季節に入ったので、
父を偲びつつ、同寺を訪れたのでした
梅は良かったのよ
でも、ひどいことが起きた
今、少し落ち着いたので、コトの顛末まで書いちゃおうと思います
梅は咲いたか、貞宗寺
貞宗寺はいわゆる観光のお寺ではなく、知名度もイマイチなので、檀家さん以外にはマニアックな人しか訪れないと思います
今日は天気の良さ誘われ(外出たら風がビュービューだったけど)、
花粉症&コロナ対策をバッチリして、貞宗寺に向かいました
貞宗寺は、↓こんな路地の突き当たりにあります
っていうか、なんの加減か知らんが、
↑おひさまどうした?な写真が撮れた
もうすぐ地球の終わりか?(この時期にシャレにもならない)
貞宗寺本堂
内部には阿弥陀三尊像(徳川時代?)
(かまくら春秋社『鎌倉の寺』)
本堂はがっちり閉まっているので、仏像は今まで拝見したことはありません
本堂へ行く手前には池があり、鯉が泳いでいます
この池、小さいけど深そうですよ
池を取り囲むように梅の木があります
五分くらいの開花だったかな
あたり一面、梅の香りに包まれていました
鳥の囀りも聞こえ、なんと穏やかな早春の一日よ
寺の墓地入り口には、このような祠があり…
石仏…このあたりに多い青面金剛だろうか?
祠上部には、履き物がかけてあります
境内は広くありませんが、小ざっぱりしています
梅を見て、ここに滞在したのはほんの数分、おそらく5分もいなかったでしょう
父と見たかったなあ、なんてやんわり考えながら、お寺の石門から外に出ました
暴言オジサン出現
顔が不鮮明なので、画像をあげます(なにしろ、私、怒ってますからね)
このオジサンの話です
石門を出て、父のことなど考えていた時に、右後方から何か声が聞こえてきました
「なんだ、××(聞き取れず)か、来るんじゃないよ、迷惑なんだよ💢この不審者が!」
え、誰に向かって言ってるんだろう?と思い、声の来た方を振り返ると↑画像のオジサンと目が合った!
寺の門の外で何やら作業中だった
私以外、他に誰もいないし、きっとあのオジサンは私に言ってるんだ!と思った
この時、このオジサンはお寺の人かと思ったのよね
なので「なんて寺だ!」
と、私もすごくフンガイしました
なにしろ、どこのお寺でも今までそんな暴言を吐かれたことなどありませんし、
とてもショックでもありました
寺を出て、フンガイしながら歩いてましたが、
しばらくして気づきました
「あのオジサン、ただの作業の人で、寺の人じゃないんじゃないか?」
そう考えて、少し落ち着きました(いやでもホントのところはわからないけど、寺の人じゃないと思いたい)
で、その次に思ったこと
(さっきも書いたように)
あの時の私は
花粉症&コロナ対策をバッチリしてた
わけですよ
すなわち、顔面がマスクとメガネで覆われていたんです
そして、その顔でガバッと振り返ったんですよ
あのオジサンにしてみたら、
ギリギリ聞こえるくらいで言った暴言に対して
顔面びっしりマスク&メガネのオバサンが
すごい勢いで振り返った
ってことになる
とすると
私よりオジサンの方が怖かっただろう!
そう考えたら、笑いが込み上げてきてしまいました
そのあと、私と入れ替わるように、
私より数倍の迫力がありそうなオバサンが3人
大声で
「梅がキレイね〜」
と話し(叫び)ながら、お寺に入って行くのが見えたんですが、
あのオジサン、
めげずに暴言言えたんだろうか?
この一件、うまくきれいにまとめて、
教訓みたいなものを捻り出そうと思いましたが、
できませんでした
敢えて言うなら、
人の振り見て我が振り直せ
かな
あまり汚いことばを口から発すると、そのことばが自分の耳から入ってきて、ますます嫌な気分になると思うんですよね
自戒を込めて、気をつけたい
そう思いました
おしまい